宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:52)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 2 --- ---
9/ 1 --- ---
8/31 --- ---

黒点  9/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
1101 2 β ---
1102 5 β ---
1103 2 β ---
1104 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:45 365 +4.7
-2 h 360 -0.7
-4 h 342 -2.4
-6 h 340 -1.3
-8 h 317 -3.7
-10 h 325 -2.3
-12 h 317 +0.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -21 -/ 8
-2 h -19 -/ -
-4 h -19 -/ -
-6 h -20 -/ -
-8 h -17 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 4x10^3
9/ 2 0.4 9x10^3
9/ 1 0.5 9x10^3
8/31 0.5 9x10^3
8/30 0.4 1x10^4
8/29 0.4 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 8/28 11:31 高速風は660km/秒に高まっています。高速風は、そろそろ低下に転じるでしょう。
2010/ 8/29 17:10 太陽風の速度は500km/秒を割り、高速太陽風は終わりつつあります。
2010/ 8/30 12:20 太陽風は、平均的な速度に戻りつつあります。太陽も穏やかです。
2010/ 8/31 13:32 太陽風の速度は340km/秒まで下がっています。磁気圏はとても静かです。
2010/ 9/ 1 09:29 低速の太陽風が続き、磁気圏もとても静かです。低速風はしばらく続くでしょう。
最新のニュース

2010/ 9/ 2 10:52 更新
低速の太陽風が続いています。太陽に新しい黒点群が出現しています。

担当 篠原

太陽風は、低速の状態が続いています。
ACEの観測によると、太陽風の速度は、昨夜、320km/秒まで下がりました。
今朝くらいから少し上昇して、現在は360km/秒です。

また、希薄になっていたプラズマの密度は、
1個/cm^3と平均的なレベルまで回復しています。

太陽風の磁場強度は、昨日に続いて更に上昇し、一時的に10nTまで強まりました。
これは、プラズマ密度の回復や、速度の上昇と関係した変化だと思います。
磁場強度は、最新の値は7nTへ弱まっています。
この後、太陽風は特に乱れるということはなく、磁場強度は次第に下がっていくでしょう。


磁気圏も概ね静穏です。
磁場強度の強まりによって、磁場が-5nTを超える南向きになり、
AE指数のグラフが少し上昇していますが、
低速風でもあり、活動は特に大きくなることはないでしょう。


今日は、SDOのAIA193の太陽コロナ写真を掲載しています。
今日の写真を見ると、太陽の中心から南(下側)へ向かって、コロナホールが広がっています。
このコロナホールは、昨日の写真でも淡く見えていたのですが、
ここまで目立つ姿ではありませんでした。
小規模のコロナホールの場合、地球から見て斜めの位置にあるときは淡い色だったのが、
正面に来ると、急に濃く見えるということがあります。
今回もそのパターンだったようで、
この広がりだと、2日から3日後くらいに高速の太陽風が地球へやって来そうです。

27日周期の図では、前周期の8月9〜11日に小さな速度の山が来ていましたが、
その回帰となりそうです。
どの程度まで速度が高まるか、注目してください。


放射線帯の高エネルギー電子は、小規模の磁気圏活動に反応して、
減少を示しています。
GOESのグラフは、時間帯の関係もあって再び上がってきますが、
ピークは10,000からある程度下がってしまうと思います。


太陽では、新しい黒点群が複数出現しています。

今日の可視光写真の一番右に見えているのは、1102黒点群です。
この黒点群は、黒点の数が減り、規模は縮小しています。
しかし、そのすぐ左に新しい黒点が現われています。
この黒点は、1103黒点群です。
そして、掲載の写真ではほとんど見えないのですが、この1103群のすぐ左に、
もうひとつ新しく1104黒点群が現れています。

写真をよく見ると、そのずっと左側、太陽の中心やや右上にも黒点が見えています。
これは、まだ番号が付けれられていない様です。

ただし、X線のグラフは変化がなく、
黒点群は現れましたが、太陽のフレア活動は静穏です。



SDO AIA 193による太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)


SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。