宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 8/31 13:32 更新 太陽風の速度は340km/秒まで下がっています。磁気圏はとても静かです。 担当 篠原 太陽風の速度は、どんどん下がっています。 今日は、340km/秒まで下がりました。 このあたりで、速度の低下は一段落と思われます。 一方、プラズマの密度はとても少ない状態が続いています。 速度のグラフが散らばっているのは、測定器が影響を受けているためです。 ACEの図では、密度はそろそろ増え始めそうですが、 現在の太陽風は、とても希薄でとても遅い風(それでも、秒速300km/秒以上あるのですが)になっています。 磁気圏も静穏です。 AE指数は、完全に平坦です。 太陽風の速度が遅いこともありますが、 磁場の南北成分がずっと北寄りになっているため、 磁気圏へエネルギーがあまり流れ込まないためです。 穏やかな太陽風は、このあとも長い期間続くでしょう。 SOHO EIT195の太陽コロナ写真を見ると、小さなコロナホールは散在して見えるのですが、 まとまった大きさの物はなく、太陽風への影響は小さいと考えられます。 放射線帯の高エネルギー電子は、また少し下がって、10,000を割りました。 この後も、ゆっくりと減少が続きます。 太陽では、1102黒点群がまた少し大きくなっているようです。 EIT195での輝きも増しています。 X線のグラフでは、Bクラスの小さな変化も起こしています。 まだ大きな変化を起こすことはなさそうですが、 更に発達するかどうか注目して下さい。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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