宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:31)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏内が荒れています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/28 --- ---
8/27 --- ---
8/26 --- ---

黒点  8/28 (NOAA)
磁場 フレア
1101 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:26 647 +1.6
-2 h 653 +0.4
-4 h 672 -0.6
-6 h 662 +1.7
-8 h 671 +2.0
-10 h 653 -1.8
-12 h 660 +0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -12 -46/ 8
-2 h -13 -39/ 13
-4 h -14 -26/ 5
-6 h -12 -27/ 11
-8 h -16 -19/ 17
-10 h -13 -24/ 16
-12 h -14 -24/ 9

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^3
8/28 0.5 1x10^4
8/27 0.4 3x10^4
8/26 0.6 2x10^4
8/25 0.5 9x10^2
8/24 0.4 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 8/23 11:04 太陽風は低速の風が続いています。これから高速風がやって来ます。
2010/ 8/24 10:32 高速太陽風が近づいています。太陽風の磁場強度が強まり、オーロラが活発化しそうです。
2010/ 8/25 09:58 700km/秒に達する高速太陽風がやって来ました。中規模のオーロラ活動が発生しています。
2010/ 8/26 13:10 600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も続いています。
2010/ 8/27 09:19 640km/秒の高速太陽風が続いています。放射線帯が強まっています。
最新のニュース

2010/ 8/28 11:31 更新
高速風は660km/秒に高まっています。高速風は、そろそろ低下に転じるでしょう。

担当 篠原

高速太陽風が、がんばっています。
昨日のニュースの後、速度はむしろ上昇して、小幅ですが660km/秒に高まっています。
27日周期の図を見ると、600km/秒台後半の高速風は、
とても安定した状態で3日半にわたって続いています。

それでも、600km/秒台の高い速度は終わりが近付いていると思います。
SOHO EIT195の太陽コロナ写真では、
コロナホールの太い領域はだいぶ西の端に近付きました。
ここからの影響も、そろそろ地球に届かなくなる頃です。

それに続くコロナホールは、南北の幅が狭くなり、場所も高緯度側に寄っています。
太陽風への影響は次第に小さくなっていくでしょう。
今日一杯くらいで、高速風は低下を始めるのではないかと思われます。


太陽風の磁場強度は、速度が上がるとともに、3nTから5nTへ強まっていました。
南北成分も振動していて、
この影響でAE指数500〜700nTの中規模のオーロラ活動が頻繁に発生しています。

この影響は、放射線帯の高エネルギー電子にも及び、
昨日は30,000に達する上昇を示していましたが、
今日はかろうじて10,000に届く程度まで下がっています。

このまま下がった状態になるのか、明日は揺り戻しで再度増加するのか、
この後の変化に注目して下さい。


27日周期の図の前周期の太陽風の速度は、
昨日と今日に相当する、7月31日、8月1日頃から低下を始めています。
今回、コロナホールの分布が少しずれていたことを考えても、そろそろ低下に転じるでしょう。
下がり始めると、2〜3日程で平均的な速度に戻り、その後は穏やかな太陽風が続きそうです。


太陽は、EIT195の西の端で明るく光っている1100黒点群が、
Bクラスの小さな変動を度々起こしていました。
そして、27日19時(世界時17日10時)に、隣接する領域でフィラメントの噴出が発生したようです。
GOESのX線グラフに、ゆるやかな山の変化が観測されています。
SDO AIA304カメラによるフィラメントの上昇の様子と、
SOHO LASCO C3で撮影されたCME(太陽ガスの放出現象)を掲載します。

1100黒点群は、太陽の西端に没していきました。
それとともに、X線のグラフは強度が下がり、変化も小さくなっています。
現在の太陽に唯一見えている1101黒点群は、特に動きは無いようで、
太陽は静かな状態が続くでしょう。



SDO AIA304による、フィラメントの吹き上がりの様子(太陽の右下端)。
(c) SDO (NASA)


太陽の南西方向に、CMEが噴き出しています。SOHO LASCO C3カメラによる。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。