宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:19)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/27 --- ---
8/26 --- ---
8/25 --- ---

黒点  8/26 (NOAA)
磁場 フレア
1100 2 α ---
1101 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:06 641 +0.8
-2 h 639 +2.0
-4 h 639 +0.1
-6 h 652 +2.4
-8 h 657 +0.3
-10 h 641 +0.5
-12 h 628 +0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -10 -19/ 7
-2 h -11 -24/ 5
-4 h -10 -21/ 2
-6 h -13 -20/ 5
-8 h -16 -16/ 9
-10 h -16 -17/ 8
-12 h -17 -22/ 12

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^4
8/27 0.4 3x10^4
8/26 0.6 2x10^4
8/25 0.5 9x10^2
8/24 0.4 7x10^2
8/23 0.4 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙天気日報
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 8/22 11:10 太陽風の速度は、290km/sまで下がっています。とても穏やかです。
2010/ 8/23 11:04 太陽風は低速の風が続いています。これから高速風がやって来ます。
2010/ 8/24 10:32 高速太陽風が近づいています。太陽風の磁場強度が強まり、オーロラが活発化しそうです。
2010/ 8/25 09:58 700km/秒に達する高速太陽風がやって来ました。中規模のオーロラ活動が発生しています。
2010/ 8/26 13:10 600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も続いています。
最新のニュース

2010/ 8/27 09:19 更新
640km/秒の高速太陽風が続いています。放射線帯が強まっています。

担当 篠原

太陽風は、640km/秒と安定した高速状態が続いています。
SOHO EIT195の太陽コロナ写真で、だいぶ西側(右側)へ移動してしまいましたが、
幅の広いコロナホールの影響が続いているためです。

コロナホールの通過のタイミングから見て、強い影響はもう1日程度残りそうです。
今日から明日にかけては、まだ600km/秒台の高速風が続く可能性があります。

その後は、次第に速度も下がっていくでしょう。
ただし、コロナホールとしては、細い領域が緯度を上げながら残っているので、
太陽風は、ある程度高い速度が続く可能性があります。
どの程度影響が残るのか、その辺りも注目してみたいところです。


太陽風の磁場強度は3nTに弱まっています。
そのため、南北成分は、南北に振動しても振れ幅は小さくなっています。
また、ACEの図の後半では北寄りに推移しています。

このため、速度はかなり高いのですが、磁気圏への影響は比較的小さくなっています。
AE指数を見ると、
図の前半はオーロラ活動が連続的に発生していますが、振幅は500nTとやや弱めです。
また、図の後半は、太陽風磁場が北を向いたために、ほとんど変化していません。

高速風はもうしばらく続きますが、オーロラ活動は引き続きこの程度でしょう。
そして、速度が下がり始めると、規模は一段と小さくなっていきます。


この高速風領域の通過後は、太陽風は穏やかな状態がしばらく続きます。
27日周期の図では、8月3〜5日に速度の高い期間が見られますが、
これはCMEによる突発性の変動で、回帰してくることはありません。


放射線帯の高エネルギー電子は、更に上昇して、
10,000の警戒レベルを超えました。
数値としては、明日にかけてもう一段上昇しそうです。
今後の変化に注目するとともに、衛星の運用などでは注意が必要になっています。


太陽は、再出現した1100黒点群が西に没しつつあり、
東側には1101黒点群の大きな目玉がひとつだけ見えています。

X線グラフには、小さなBクラスの変化が見えていますが、
1101群の活動とのことです。
全体のレベルが少し上昇してしているのですが、どの領域の影響なのかよく分かりません。
更に強まってくる様だと、注目する必要があるでしょう。



SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。