宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 8/27 09:19 更新 640km/秒の高速太陽風が続いています。放射線帯が強まっています。 担当 篠原 太陽風は、640km/秒と安定した高速状態が続いています。 SOHO EIT195の太陽コロナ写真で、だいぶ西側(右側)へ移動してしまいましたが、 幅の広いコロナホールの影響が続いているためです。 コロナホールの通過のタイミングから見て、強い影響はもう1日程度残りそうです。 今日から明日にかけては、まだ600km/秒台の高速風が続く可能性があります。 その後は、次第に速度も下がっていくでしょう。 ただし、コロナホールとしては、細い領域が緯度を上げながら残っているので、 太陽風は、ある程度高い速度が続く可能性があります。 どの程度影響が残るのか、その辺りも注目してみたいところです。 太陽風の磁場強度は3nTに弱まっています。 そのため、南北成分は、南北に振動しても振れ幅は小さくなっています。 また、ACEの図の後半では北寄りに推移しています。 このため、速度はかなり高いのですが、磁気圏への影響は比較的小さくなっています。 AE指数を見ると、 図の前半はオーロラ活動が連続的に発生していますが、振幅は500nTとやや弱めです。 また、図の後半は、太陽風磁場が北を向いたために、ほとんど変化していません。 高速風はもうしばらく続きますが、オーロラ活動は引き続きこの程度でしょう。 そして、速度が下がり始めると、規模は一段と小さくなっていきます。 この高速風領域の通過後は、太陽風は穏やかな状態がしばらく続きます。 27日周期の図では、8月3〜5日に速度の高い期間が見られますが、 これはCMEによる突発性の変動で、回帰してくることはありません。 放射線帯の高エネルギー電子は、更に上昇して、 10,000の警戒レベルを超えました。 数値としては、明日にかけてもう一段上昇しそうです。 今後の変化に注目するとともに、衛星の運用などでは注意が必要になっています。 太陽は、再出現した1100黒点群が西に没しつつあり、 東側には1101黒点群の大きな目玉がひとつだけ見えています。 X線グラフには、小さなBクラスの変化が見えていますが、 1101群の活動とのことです。 全体のレベルが少し上昇してしているのですが、どの領域の影響なのかよく分かりません。 更に強まってくる様だと、注目する必要があるでしょう。 SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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