宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 8/26 13:10 更新 600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も続いています。 担当 篠原 かなり速度の高い太陽風が続いています。 太陽風の速度は、昨日から660km/秒前後の安定した高速状態を保っています。 ACEの図を細かく見ると、 左端の680km/秒から、右端の640km/秒へやや下がる傾向も見られますが、 まだはっきりした変化ではありません。 一方、太陽風の磁場強度は、昨日の昼頃に7nTから3nTほどに下がっています。 このことから、高速風領域は後半に入ったと思われます。 今後は、速度も次第に低下を始めるでしょう。 昨日のSOHOの写真では、コロナホールがちょうど太陽の中心線を通り過ぎていました。 このことから、速度が本当に高い期間はもう2日程度と考えられます。 そして、今日のSDOの写真では、コロナホールの細い部分が左に向かって更に伸びています。 太陽風への影響は、弱まりながらも更に数日残る可能性があります。 高速風が続いて、磁気圏のオーロラ活動も活発に続いています。 (昭和基地のオーロラ写真を掲載します) AE指数では、500〜1000nTくらいの中規模の活動が度々発生しています。 ただ、太陽風の磁場が弱まったことや、南北成分が0nTを前後する程度にしか振れていないため、 600km秒台後半という高い速度のわりに、活動は少しおとなしい印象です。 今後は、速度の低下も始まるので、磁気圏の乱れは小さくなっていくでしょう。 今回の太陽風の乱れを受けて、放射線帯の高エネルギー電子も増加を始めています。 現在、数千のレベルに増加していて、 明日には警戒レベルである10,000のラインを越えそうです。 衛星の運用では注意が必要な状況です。 太陽の南西(右下)端では、一度消えていた1100黒点群が再度出現しています。 東端の1101群は変化ありません。 X線グラフはとても静かで、太陽活動は静穏です。 今朝、9時から10時半にかけて、宇宙天気ニュースにアクセスできない状態が続きました。 運の悪いことに私は今日は学外にいるため、詳しくは分からないのですが、 学校全体のネットワークに障害が発生していたように思われます。 更新も遅くなり、申し訳ありませんでした。 南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影されたオーロラ。 (c) 国立極地研究所 SDO AIA 193による太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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