宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:10)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏内が荒れています。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/26 --- ---
8/25 --- ---
8/24 --- ---

黒点  8/26 (NOAA)
磁場 フレア
1100 2 α ---
1101 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:06 628 +0.3
-2 h 660 -0.5
-4 h 665 -1.6
-6 h 669 +1.0
-8 h 659 +0.2
-10 h 663 +0.4
-12 h 654 -1.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -17 -51/ 20
-2 h -16 -37/ 13
-4 h -16 -25/ 5
-6 h -16 -28/ 7
-8 h -15 -23/ 10
-10 h -15 -22/ 19
-12 h -15 -29/ 10

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^3
8/26 0.5 7x10^3
8/25 0.5 9x10^2
8/24 0.4 7x10^2
8/23 0.4 4x10^2
8/22 0.5 5x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 8/21 09:03 太陽風の速度は300km/秒まで低下し、磁気圏もとても静穏です。
2010/ 8/22 11:10 太陽風の速度は、290km/sまで下がっています。とても穏やかです。
2010/ 8/23 11:04 太陽風は低速の風が続いています。これから高速風がやって来ます。
2010/ 8/24 10:32 高速太陽風が近づいています。太陽風の磁場強度が強まり、オーロラが活発化しそうです。
2010/ 8/25 09:58 700km/秒に達する高速太陽風がやって来ました。中規模のオーロラ活動が発生しています。
最新のニュース

2010/ 8/26 13:10 更新
600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も続いています。

担当 篠原

かなり速度の高い太陽風が続いています。
太陽風の速度は、昨日から660km/秒前後の安定した高速状態を保っています。
ACEの図を細かく見ると、
左端の680km/秒から、右端の640km/秒へやや下がる傾向も見られますが、
まだはっきりした変化ではありません。

一方、太陽風の磁場強度は、昨日の昼頃に7nTから3nTほどに下がっています。
このことから、高速風領域は後半に入ったと思われます。
今後は、速度も次第に低下を始めるでしょう。

昨日のSOHOの写真では、コロナホールがちょうど太陽の中心線を通り過ぎていました。
このことから、速度が本当に高い期間はもう2日程度と考えられます。
そして、今日のSDOの写真では、コロナホールの細い部分が左に向かって更に伸びています。
太陽風への影響は、弱まりながらも更に数日残る可能性があります。


高速風が続いて、磁気圏のオーロラ活動も活発に続いています。
(昭和基地のオーロラ写真を掲載します)
AE指数では、500〜1000nTくらいの中規模の活動が度々発生しています。
ただ、太陽風の磁場が弱まったことや、南北成分が0nTを前後する程度にしか振れていないため、
600km秒台後半という高い速度のわりに、活動は少しおとなしい印象です。
今後は、速度の低下も始まるので、磁気圏の乱れは小さくなっていくでしょう。


今回の太陽風の乱れを受けて、放射線帯の高エネルギー電子も増加を始めています。
現在、数千のレベルに増加していて、
明日には警戒レベルである10,000のラインを越えそうです。
衛星の運用では注意が必要な状況です。


太陽の南西(右下)端では、一度消えていた1100黒点群が再度出現しています。
東端の1101群は変化ありません。
X線グラフはとても静かで、太陽活動は静穏です。



今朝、9時から10時半にかけて、宇宙天気ニュースにアクセスできない状態が続きました。
運の悪いことに私は今日は学外にいるため、詳しくは分からないのですが、
学校全体のネットワークに障害が発生していたように思われます。
更新も遅くなり、申し訳ありませんでした。



南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影されたオーロラ。
(c) 国立極地研究所


SDO AIA 193による太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)


SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。