宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 8/23 11:04 更新 太陽風は低速の風が続いています。これから高速風がやって来ます。 担当 篠原 今日は、アメリカの新しい太陽観測衛星SDOによるコロナの写真を掲載します。 北半球に大きく、コロナホールの暗い穴が広がっています。 ちょうど太陽の中心線上にあり、 今、地球に向かって速度の高い太陽風が吹き出しているところです。 その風は、およそ3日で地球までやって来るので、 26日ごろには、かなり速度の高い太陽風が地球に吹きつけていることでしょう。 その太陽風は、現在は速度280km/秒とかなり遅い状態です。 27日周期の図では、グラフの下にはみ出しています。 この図で前周期(7月27日)を見ると、この頃から速度の上昇が始まっています。 すると、今日辺りから高速風の始まりがやって来るかもしれません。 ACEの図を見ると、まだ目立った気配はありませんが、 磁場強度がほんの少し、4nTから6nTほどに高まっています。 この変化が高速風の兆しの兆しかもしれません。 この後、更に磁場が強まるようだと、高速風の到来も近いでしょう。 いずれにせよ、太陽コロナの写真にあるように、3日後には強い風が吹いているはずです。 前周期は、最高速度が700km/秒に達し、500km/秒以上の高速風は6日間続きました。 今回も同程度の高速風がやってきそうです。 今後の変化に注目してください。 現在は、太陽風が低速のため、磁気圏も非常に静穏です。 AE指数は全く変化していません。 太陽も静かです。 黒点は無く、コロナの写真を見ても、強く光っている領域は見られません。 STEREO Behindで先回りをしても、 太陽の左側(これから地球側に回ってくる側)には、目立った活動領域はなく、 太陽は静かな状態が続きそうです。 SDO AIA 193による太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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