宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 8/24 10:32 更新 高速太陽風が近づいています。太陽風の磁場強度が強まり、オーロラが活発化しそうです。 担当 篠原 いよいよ、高速太陽風の到来が近づいている様です。 ACEのグラフを見ると、今朝より太陽風の磁場強度が大きく強まり、 10〜20nTの間で変化をしています。 プラズマの密度も数十個/cm^3のレベルに上がっています。 太陽風の速度は、昨夜からゆっくりと上昇していますが、 まだ、400km/秒と平均的な速度に戻った程度です。 しかし、この後500km/秒を超えて、高速太陽風に変わると思われます。 太陽風磁場の南北成分は、今朝までは、北向きに推移していました。 しかし、その後南向きに傾向が変わり、 現在、-10nTに達するほどの強い南向きに振れています。 速度が上昇し始めていることもあり、 これから活発なオーロラ活動の発生が予想されます。 AE指数では、その兆しかもしれません。300nTほどの変動が立ち上がっています。 日本時間では夕方以降になりますが、 アラスカのライブカメラなどに注目したいところです。 27日周期の図によると、高速風の始まりは前周期よりも遅れています。 しかし、昨日の太陽コロナ写真にあったように、 2日後には、コロナホールの最も広い部分からの影響が届いていると思われます。 すると、これから一気に速度が上昇するのかもしれません。 磁場強度の強まりがだいぶ大きくなっていることからも、この後の変化に注目してください。 また、太陽風磁場の南向きの強まりと、速度の上昇が重なれば、 磁気嵐が強まることも考えられます。 一方、太陽は、無黒点の状態が続いています。 X線のグラフも、低いレベルで平坦になっています。 こちらは、静かな状態が続くと思われます。 SDO AIA 193による太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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