宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:58)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/25 --- ---
8/24 --- ---
8/23 --- ---

黒点  8/25 (NOAA)
磁場 フレア
1101 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:45 650 +2.2
-2 h 646 -1.3
-4 h 649 -0.9
-6 h 658 +0.8
-8 h 676 +2.1
-10 h 687 -1.0
-12 h 679 +2.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^1
8/25 0.4 1x10^2
8/24 0.4 7x10^2
8/23 0.4 4x10^2
8/22 0.5 5x10^2
8/21 0.4 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙天気日報
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NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 8/20 09:58 太陽は穏やかです。太陽風の速度は320km/秒まで下がっています。
2010/ 8/21 09:03 太陽風の速度は300km/秒まで低下し、磁気圏もとても静穏です。
2010/ 8/22 11:10 太陽風の速度は、290km/sまで下がっています。とても穏やかです。
2010/ 8/23 11:04 太陽風は低速の風が続いています。これから高速風がやって来ます。
2010/ 8/24 10:32 高速太陽風が近づいています。太陽風の磁場強度が強まり、オーロラが活発化しそうです。
最新のニュース

2010/ 8/25 09:58 更新
700km/秒に達する高速太陽風がやって来ました。中規模のオーロラ活動が発生しています。

担当 篠原

昨日の午後より太陽風の速度が上昇を始め、高速の太陽風に変わっています。

ACEの観測によると、24日15時(世界時24日6時)頃に、
速度は一気に上昇し、600km/秒台に達しました。
その後もゆっくりと上昇は続き、
24日21時(世界時24日12時)頃には、700km/秒に達しています。

高速風領域としては、この辺りが最高速度だったようで、
現在は650km/秒ほどで推移しています。


高速風の影響で、オーロラ活動は活発化し、
AE指数で500nTから1000nTほどの中規模の活動が頻繁に発生しています。

ただし、速度が大きく上昇するのとほぼ同時に、
太陽風の磁場強度は、20nTから5nTへと平均的なレベルに弱まりました。
このため、速度の上昇は大きかったのですが、磁気圏活動は特別に激しくはなっていません。


一方、昨日のニュースでお知らせした-10nTに達する太陽風磁場の大きな南向きの影響で、
-50nT規模の小さな磁気嵐が発生しています。
沖縄の磁場データが大きく減少しています。


高速の太陽風は始まったばかりです。
SOHO EIT195を見ると、
太陽は、コロナホールの最も広い部分がちょうど中心線を通り過ぎた頃で、
このことから、高い速度は、もう3日は続きそうです。
コロナホール自体は、その後も細い部分が残っているので、
高速状態はもう少し続くかもしれません。

オーロラ活動は、速度が高いため活発に続くと思われますが、
磁場強度は平均レベルに下がってしまっているので、特に激しくはならないでしょう。
中規模活動から、次第に小規模の活動に弱まっていくと思われます。


放射線帯の高エネルギー電子は、現在は大きく減少しています。
しかし、速度の高い風が続いていることから、この後、大きく増加する可能性があります。
今後の変化に注意が必要です。


太陽は、東の端に新しい黒点が顔を出しました。
1101黒点群と番号が付けられています。
しかし、活動はおとなしいようで、X線のグラフは全く変化していません。
太陽は静かな状態が続きそうです。



SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。