宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 8/19 10:14 更新 西に沈んだ1099黒点群で、C4.5のフレアが発生しました。太陽風は低速風です。 担当 篠原 昨日、18日14時(世界時18日5時)に、1099黒点群でC4.5のフレアが発生しました。 地球から見ると、1099黒点群は既に太陽の向こう側に回り込んでいます (昨日のGOESの写真を参照して下さい)。 従って、C4.5というのは、太陽の端から頭を出した部分のX線の強度です。 実際のフレアはもっと大きな規模だったと考えられます。 地球よりも前方を進んでいるSTEREO Aheadでは、 このフレアをほぼ正面から見ることができました。 今日の1枚目の動画は、STEREO AheadのEUVI195によるものです。 爆発とともに、太陽からガスが飛び出している様子を見ることができます。 CME(太陽ガスの放出現象)です。 地球からは、このCMEは、ほぼ真横に向かって飛び出して見えました。 2枚目の動画は、SOHO LASCO C3カメラによるものです。 なかなか豪快に飛び出していますが、地球への影響はありません。 現在、地球から見た太陽には、 西の端(右端)に1098黒点群、東の端(左端)に1100黒点群と、 左右に2つの黒点群があります。 しかし、どちらもたいへん微かで、消えてしまいそうです。 1099黒点群が見えなくなってしまったことで、 (地球から見える側の)太陽の活動は穏やかになりそうです。 太陽風は、やや速度が下がって、350km/秒と低速風になっています。 磁場強度も3nTほどに弱まっています。 結局、14日のCMEの影響は見られず、このまま22日頃まで静穏に過ぎていくでしょう。 磁気圏の活動も、小さなオーロラ活動が3回ほど見られた程度です。 太陽コロナの写真は、今日もGOES14です。 東から回ってきたコロナホールは、そろそろ太陽の中心線に達します。 中心線通過後、3日ほどで高速風は地球までやって来ますから、 高速風の始まりは23日頃からとなりそうです。 前周期は、最高で700km/秒まで速度が上がり、活発なオーロラも発生しました。 今周期も期待したいところです。 STEREO Aheadから見た、1099黒点群のC4.5フレア。 (c) NASA、動画加工 : 宇宙天気ニュース C4.5のフレアにより、CMEが発生しました。撮影:SOHO LASCO C3 (c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース GOES-14のX線カメラによる太陽コロナ。 (c) NOAA SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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