宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:14)
昨日、C4.6の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/19 --- ---
8/18 13:41 C4.6
8/17 01:35 C1.4

黒点  8/19 (NOAA)
磁場 フレア
1098 2 β ---
1100 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:37 352 -0.2
-2 h 355 +1.1
-4 h 354 -0.5
-6 h 360 +1.9
-8 h 356 +0.9
-10 h 368 -0.2
-12 h 370 -1.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -10 -19/ 6
-2 h -10 -22/ 5
-4 h -9 -24/ 2
-6 h -10 -23/ 4
-8 h -12 -22/ 4
-10 h -14 -24/ 4
-12 h -15 -19/ 9

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.7 7x10^2
8/19 2.8 8x10^2
8/18 4.1 1x10^3
8/17 0.4 1x10^3
8/16 0.9 2x10^3
8/15 9.2 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 8/14 13:05 1099黒点群が新しく発生しました。太陽風、磁気圏は静穏です。
2010/ 8/15 14:23 1099黒点群でC4.4の小規模フレアが発生しました。CMEも噴出しています。
2010/ 8/16 13:46 1099黒点群は、C5.4の小規模フレアを起こしました。太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。
2010/ 8/17 10:12 1099黒点群の活動は続いていますが、そろそろ西に没します。太陽風は穏やかです。
2010/ 8/18 11:06 380km/秒の穏やかな太陽風が続いています。1099黒点群は西に没しました。
最新のニュース

2010/ 8/19 10:14 更新
西に沈んだ1099黒点群で、C4.5のフレアが発生しました。太陽風は低速風です。

担当 篠原

昨日、18日14時(世界時18日5時)に、1099黒点群でC4.5のフレアが発生しました。
地球から見ると、1099黒点群は既に太陽の向こう側に回り込んでいます
(昨日のGOESの写真を参照して下さい)。
従って、C4.5というのは、太陽の端から頭を出した部分のX線の強度です。
実際のフレアはもっと大きな規模だったと考えられます。

地球よりも前方を進んでいるSTEREO Aheadでは、
このフレアをほぼ正面から見ることができました。
今日の1枚目の動画は、STEREO AheadのEUVI195によるものです。
爆発とともに、太陽からガスが飛び出している様子を見ることができます。
CME(太陽ガスの放出現象)です。

地球からは、このCMEは、ほぼ真横に向かって飛び出して見えました。
2枚目の動画は、SOHO LASCO C3カメラによるものです。
なかなか豪快に飛び出していますが、地球への影響はありません。

現在、地球から見た太陽には、
西の端(右端)に1098黒点群、東の端(左端)に1100黒点群と、
左右に2つの黒点群があります。
しかし、どちらもたいへん微かで、消えてしまいそうです。

1099黒点群が見えなくなってしまったことで、
(地球から見える側の)太陽の活動は穏やかになりそうです。


太陽風は、やや速度が下がって、350km/秒と低速風になっています。
磁場強度も3nTほどに弱まっています。

結局、14日のCMEの影響は見られず、このまま22日頃まで静穏に過ぎていくでしょう。
磁気圏の活動も、小さなオーロラ活動が3回ほど見られた程度です。


太陽コロナの写真は、今日もGOES14です。
東から回ってきたコロナホールは、そろそろ太陽の中心線に達します。
中心線通過後、3日ほどで高速風は地球までやって来ますから、
高速風の始まりは23日頃からとなりそうです。

前周期は、最高で700km/秒まで速度が上がり、活発なオーロラも発生しました。
今周期も期待したいところです。



STEREO Aheadから見た、1099黒点群のC4.5フレア。
(c) NASA、動画加工 : 宇宙天気ニュース


C4.5のフレアにより、CMEが発生しました。撮影:SOHO LASCO C3
(c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


GOES-14のX線カメラによる太陽コロナ。
(c) NOAA


SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。