宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 8/18 11:06 更新 380km/秒の穏やかな太陽風が続いています。1099黒点群は西に没しました。 担当 篠原 太陽風は、速度380km/秒、磁場強度4nTと、 平均的なレベルで穏やかな状態が続いています。 CMEの影響は特に見られず、このまま静かに過ぎていくかもしれません。 磁気圏も静穏で、AE指数は目立った変化をしていません。 細かく見ると、小さな変化が発生していますが、 これは、太陽風の磁場が弱い南向きになっていたためでしょう。 27日周期の図に見られるように、 これから5日間程度穏やかな状態が続きそうです。 その後、高速の太陽風がやって来ますが、 発生源のコロナホールが次第に姿を現しています。 今日は、GOES14のX線写真を掲載します。 東端(左端)に顔を出している暗い領域、これがコロナホールです。 ここは、太陽から外側へ向かって磁力線が広がっている場所で、 その磁力線に沿って、高温のコロナが太陽の外側へ勢いよく流れ出します。 そのため、コロナのガスが減って、暗く見えているのです。 このコロナホールが地球の方向を向くと、速度の高い太陽風が地球へやって来ます。 これから2〜3日ほどかけてコロナホールの先頭は太陽の中心線へ達します。 すると、更に3日ほど経って、太陽から飛び出した高速風が地球へ到達するのです。 23日以降、まとまった高速太陽風がやって来ると予想されます。 まだ南極方面ですが、オーロラ観望のチャンスです。 太陽では、沈みゆく1099黒点群がBクラスの小さなフレアを起こし続けています。 GOESのX線グラフによると、 今朝、18日9時(世界時18日0時)頃には、C1の小規模フレアも発生していて、 情報が不足しているのですが、これも1099黒点群の様です。 しかし、1099群は地球からは見えない位置へ回ってしまったので、 今後影響が来ることはありません。 X線のグラフも、静穏な状態に戻りそうです。 昨日、太陽の西の端付近に現われた黒点は、1088黒点群が再出現したものでした。 今日の可視光写真に番号が再掲載されています。 GOES-14のX線カメラによる太陽コロナ。 (c) NOAA SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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