宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:23)
今日、C1.7の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線がやや強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/15 03:00 C1.7
8/14 18:22 C4.5
8/13 --- ---

黒点  8/15 (NOAA)
磁場 フレア
1093 3 α ---
1099 8 β C4

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:17 385 +2.6
-2 h 395 +1.3
-4 h 405 -0.2
-6 h 417 -1.8
-8 h 403 +0.4
-10 h 423 +0.7
-12 h 398 +2.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
14:30 -12 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -15 -/ -
-6 h -13 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 1.1 1x10^3
8/15 9.2 2x10^3
8/14 14.2 2x10^3
8/13 0.4 3x10^3
8/12 0.4 3x10^3
8/11 0.4 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 8/10 06:11 太陽風の速度がやや高速になっています。南向き磁場の影響で、オーロラ活動が活発になりました。
2010/ 8/11 13:46 新しい黒点が現れています。太陽風はやや高速です。
2010/ 8/12 14:05 太陽風の速度が350km/秒に下がり、低速風になっています。
2010/ 8/13 10:02 350km/s程の低速の太陽風が続いています。太陽も静穏です。
2010/ 8/14 13:05 1099黒点群が新しく発生しました。太陽風、磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2010/ 8/15 14:23 更新
1099黒点群でC4.4の小規模フレアが発生しました。CMEも噴出しています。

担当 篠原

昨夜、14日19時(世界時14日10時)に、1099黒点群でC4.4の小規模フレアが発生しました。
1099群では、今日未明、15日3時(世界時14日18時)にもC1.6の小規模フレアが起き、
他にも、Bクラスの小さな変化が度々発生しています。

SOHOの可視光写真を見ると、
1099黒点群は、昨日よりも小さな黒点の数が増えています。
一段活動度が高まったのでしょう、引き続き小規模フレアが発生する可能性があります。

C4.4のフレアに伴って、
太陽放射線の強度が増加し、久しぶりに10の警戒レベルに到達しています。
今回は、フレアが太陽の西側で発生したため、太陽放射線が地球へ達しやすく、
GOESのグラフは、フレアが発生してすぐに上昇を始め、短時間でピークへ達しています。

ただ、フレアの規模が小さかったため、ぎりぎりで10に達して、すぐにこのレベルを割っています。
現在は、減少の途中ですが、この後もこのまま減少を続けると思われます。

また、このフレアはCME(太陽ガスの放出現象)も起こしています。
STEREO Aheadの写真を掲載します。
フレアの規模の割に、CMEが大きく飛び出した様に見えます。
ただし、発生箇所は地球の正面ではないので、
あまり大きな乱れはやって来ないのではないかと思います。
3日後の17日前後の太陽風の変化に注目してください。


現在の太陽風は、速度が440km/秒から400km/秒へ下がり、穏やかな状態です。
磁場強度は6nTへ若干強まっていますが、通常レベルです。

磁気圏のオーロラ活動も静穏です(AE指数)。

今後は、CMEの影響があれば、17日ごろに擾乱が発生しますが、
特に変化が無ければ、静かな太陽風が1週間近く続くでしょう。



STEREO Aheadによる、CMEの様子。
(c) NASA


SOHO EIT195による太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。