宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 8/16 13:46 更新 1099黒点群は、C5.4の小規模フレアを起こしました。太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。 担当 篠原 今日から、SOHOの可視光写真に工夫を加えて、 黒点番号が書かれた写真が重なって見られるようにしました。 マウスの矢印を、太陽の可視光写真に重ねてみて下さい。 うまく行けば、黒点番号付きの写真を見ることができます。 写真の中の太陽の大きさが少し違っていますが、その点は勘弁して下さい。 しばらくこの方式で掲載してみようと思います。 1099黒点群は、小規模の活動を続けています。 主なもので、15日17時(世界時15日8時)に、B4.9の小さなフレアを、 16日3時(世界時15日18時)に、C5.4の小規模フレアなどを発生させています。 この他にも、Bクラスの小さなフレアをいくつも起こしています。 B4.9のフレアは、1099黒点群から左に広がる領域で爆発が発生し、 CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 その1枚を、SOHO LASCO C3の写真から紹介します。 太陽から右上に向かって、白いガスが飛び出しているのが分かります。 地球から見ると、横に向かって飛び出しているので、影響は来ないでしょう。 1099群は、黒点としては特に発達はしていないようです。 フレア活動としては現在の規模程度でしょう。 もうすぐ西の端に没しますが、もうしばらく注目してください。 14日のフレアで増加していた太陽放射線は、 その後も減少が続き、静穏レベルにほとんど戻っています。 このグラフによると、今回のC5.4フレアでは増加は発生していません。 太陽風は、380km/秒と平均よりやや低いレベルで安定しています。 磁場強度も、6nTでほとんど一定です。 穏やかな太陽風が続いています。 このため、磁気圏も静穏です。 太陽風は、今後も基本的には低速の穏やかな状態が続くと思われます。 ただし、明日くらいに、14日のCMEの影響がやって来るかもしれません。 このCMEは、地球に対して斜めに向かって飛び出しているので、 大きな影響が来ることはないでしょう。 それでも、一時的にオーロラ活動が強まったりする可能性はあるので、 昭和基地の全天カメラなどに注目するのも面白そうです。 SOHO LASCO C3カメラ。右上に向かって、CMEのガスが広がっています。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスを写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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