宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:46)
今日、C5.4の小規模フレアが発生しました。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/16 03:22 C5.4
8/15 03:00 C1.7
8/14 18:22 C4.5

黒点  8/16 (NOAA)
磁場 フレア
1093 2 α ---
1099 11 β C5

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:36 383 -3.3
-2 h 364 -3.1
-4 h 363 -0.1
-6 h 376 -2.7
-8 h 385 -0.6
-10 h 390 -2.0
-12 h 395 +2.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 -17 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -16 -/ -
-6 h -13 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -13 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^2
8/16 0.9 2x10^3
8/15 9.2 2x10^3
8/14 14.2 2x10^3
8/13 0.4 3x10^3
8/12 0.4 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 8/11 13:46 新しい黒点が現れています。太陽風はやや高速です。
2010/ 8/12 14:05 太陽風の速度が350km/秒に下がり、低速風になっています。
2010/ 8/13 10:02 350km/s程の低速の太陽風が続いています。太陽も静穏です。
2010/ 8/14 13:05 1099黒点群が新しく発生しました。太陽風、磁気圏は静穏です。
2010/ 8/15 14:23 1099黒点群でC4.4の小規模フレアが発生しました。CMEも噴出しています。
最新のニュース

2010/ 8/16 13:46 更新
1099黒点群は、C5.4の小規模フレアを起こしました。太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。

担当 篠原

今日から、SOHOの可視光写真に工夫を加えて、
黒点番号が書かれた写真が重なって見られるようにしました。
マウスの矢印を、太陽の可視光写真に重ねてみて下さい。
うまく行けば、黒点番号付きの写真を見ることができます。
写真の中の太陽の大きさが少し違っていますが、その点は勘弁して下さい。
しばらくこの方式で掲載してみようと思います。



1099黒点群は、小規模の活動を続けています。
主なもので、15日17時(世界時15日8時)に、B4.9の小さなフレアを、
16日3時(世界時15日18時)に、C5.4の小規模フレアなどを発生させています。
この他にも、Bクラスの小さなフレアをいくつも起こしています。

B4.9のフレアは、1099黒点群から左に広がる領域で爆発が発生し、
CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
その1枚を、SOHO LASCO C3の写真から紹介します。
太陽から右上に向かって、白いガスが飛び出しているのが分かります。
地球から見ると、横に向かって飛び出しているので、影響は来ないでしょう。

1099群は、黒点としては特に発達はしていないようです。
フレア活動としては現在の規模程度でしょう。
もうすぐ西の端に没しますが、もうしばらく注目してください。

14日のフレアで増加していた太陽放射線は、
その後も減少が続き、静穏レベルにほとんど戻っています。
このグラフによると、今回のC5.4フレアでは増加は発生していません。


太陽風は、380km/秒と平均よりやや低いレベルで安定しています。
磁場強度も、6nTでほとんど一定です。
穏やかな太陽風が続いています。

このため、磁気圏も静穏です。


太陽風は、今後も基本的には低速の穏やかな状態が続くと思われます。
ただし、明日くらいに、14日のCMEの影響がやって来るかもしれません。
このCMEは、地球に対して斜めに向かって飛び出しているので、
大きな影響が来ることはないでしょう。
それでも、一時的にオーロラ活動が強まったりする可能性はあるので、
昭和基地の全天カメラなどに注目するのも面白そうです。



SOHO LASCO C3カメラ。右上に向かって、CMEのガスが広がっています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスを写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。