宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 8/ 2 11:31 更新 C3の小規模フレアが発生しました。CMEを伴っており、地球へ影響が来るでしょう。 担当 篠原 昨日の夕方、1日17時(世界時1日8時)に、C3.2の小規模フレアが発生しました。 発生箇所は、1092黒点群です。 X線のグラフが長時間増加する長時間タイプのフレアで、 同時にCME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 しかし、この時間帯に、SOHO、STEREO Behundの更新が止まっていて、 詳しい様子を見ることができませんでした。 最初に写真を2枚掲載しますが、1枚目は、SOHO LASCO C3の少し遅れての写真です。 CMEで噴き出したガスが、太陽の周囲に広く漂っている様子が分かります。 1092黒点群は太陽の中ほどに来ていたため、 太陽を包むように広がる、ハロー型のCMEとなった様です。 2枚目の写真は、もう少し前の時間のSTEREO Ahead COR2です。 太陽から左に向かって(地球の方向)、ガスが飛び出しています。 CMEの擾乱の到着まで3日前後と見込むと、明後日、4日ごろとなるでしょうか。 CMEの規模から考えて、あまり大きな変動にはならないと思いますが、 飛ばされてくる磁場の変動によっては、案外大きな乱れとなることもあります。 オーロラ活動が強まるチャンスですので、注目してください。 現在の太陽風は、速度がまた少し下がって、480km/秒となっています。 前周期よりはがんばっていますが、高速風は終わりに近づいています。 今日、明日と一旦下がって、その後、CMEによる擾乱の到来となるでしょう。 磁気圏の活動も、現在は小規模で、AE指数はほとんど変化していません。 放射線帯の高エネルギー電子は、警戒ライン(10,000)を少し割ったレベルで安定しています。 明日より、8月11日までカムチャッカ半島へ観測装置のメンテナンスに出かけます。 現地より記事の更新はできる予定ですが、更新の時間や頻度が不定になります。 ご了解下さい。 SOHO LASCO C3によるCMEの広がり。 (c) SOHO (ESA & NASA) STEREO Aheadによる、CMEの噴出の様子。左が地球の方向。 (c) NASA SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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