宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 7/31 13:32 更新 580km/秒の高速太陽風が安定して続いています。1092黒点群の活動度が少し上がっているようです。 担当 篠原 太陽風の速度は若干下がり、580km/秒となっています。 磁場強度は、およそ4nT。 どちらも安定していて、高速風は快調に続いています。 磁場の南北成分は、その後も北寄りが続いています。 そのため、高速風の割りには、オーロラ活動は低調です。 AE指数は、ほとんどの時間帯で200nTくらいの変化に留まり、 一度だけ、磁場が南寄りになった影響で400nTの変化が発生しただけです。 SOHO EIT195の写真を見ると、コロナホールは次第に西へ移動し、 正面に見えるのは、北極に近い、高緯度領域だけになりました。 地球付近の太陽風は高速状態が続いていますが、 発生源の方はなくなりつつあります。 放射線帯の高エネルギー電子は、増加は終わり、安定状態に入っています。 今日の最高値はちょうど10,000というところで、 今回は大きく増加するということはありませんでした。 今後は次第に減少していきます。 太陽では、西端の1089黒点群は、まだ没してはいませんが、 黒点がとても小さくなってしまって、ほとんど見えなくなっています。 一方、東側の1092黒点群は、大きな黒点がどかんと座っています。 このぐらい大きいと、肉眼で直接見えないでしょうか。 鹿児島は今は曇っていて、確かめられないのですが、 昨年の日食の太陽メガネがあれば、試してみてはいかがでしょうか。 1092黒点群は、Bクラスの小さなフレアを何度か発生させています。 (記事の直前にもひとつ起きています) 少し活動度が上がっているようです。 更に強まって、Cクラスのフレアを起こすかもしれません。 しばらく注目してください。 このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 SOHO LASCO C3による1枚を掲載します。 太陽に向かって左側へ噴き出しているので、地球への影響はありません。 1092黒点群からCMEが発生しました。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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