宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 7/29 11:21 更新 太陽風の速度が700km/秒近くまで上昇しました。オーロラ活動はそれほど強まっていません。 担当 篠原 昨日のニュース以降も、太陽風の速度はゆっくりと上昇し、 夜には、680km/秒くらいまで上昇しました。 今朝に入ってやや下がり、現在は600km/秒の高速風です。 27日周期の図を見て下さい。 結果的に、前周期とほぼ同じレベルまで最高速度は上がりました。 しかし、最初にぐっと速度が上がった前周期(6月30日)に対して、 今回は、2日ほどかけて最高速度へ達する様な(7月27-28日)変化になりました。 磁場強度は、4nTヘ下がっています。 変化としては小幅ですが、5nTを割ったということは、 高速風領域の山は越えたのかもしれません。 磁気圏のオーロラ活動は、AE指数で600nTが最高で、 その他は、目立った活動になっていません。 速度は上昇しましたが、磁場の南北成分は0nT付近に留まっていて、 太陽風から磁気圏へのエネルギーの流れ込みが小さかった様です。 この後は、磁場強度は弱まる傾向ですから、 オーロラが大きく活発化することはないでしょう。 SOHOのEIT195の更新が再開されています。 これによると、コロナホールの最も太い部分は、西側に半分ほど迫り出していて、 地球への影響が最も強まっているタイミングだと思われます。 今日、明日と高い速度が続いて、その後、ゆっくりと低下に向かうでしょう。 太陽風の変動を受けて、放射線帯の高エネルギー電子が、 数千のレベルまで一気に増加しています。 明日以降、警戒レベルに達しそうですので、 衛星の運用などでは注意が必要になるでしょう。 太陽では、今朝、29日5時半(世界時28日20時半)に、C2.8の小規模フレアが発生しました。 西の端(右端)に近づいている、1089黒点群です。 この黒点群は、こうやって思い出したように活動を起こします。 一方、東側から新しい黒点群が顔を出しています。 1092黒点群です。 こちらは黒点の構造が単純で、STEREOで見ていると、活動度は下がってきている印象です。 SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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