宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 7/30 10:32 更新 600km/秒の高速太陽風が続いています。高速風は、後半にさしかかっているようです。 担当 篠原 600km/秒前後の高い速度の太陽風が続いています。 一方、太陽風の磁場強度は、4nTから3nTへ下がっています。 現在、地球は、高速風領域の最も強い部分を通過しているところです。 磁場強度が弱まってきたことから、後半部に入ろうとしていると思われます。 SOHO EIT195では、高速風の発生源であるコロナホールは、 次第に緯度が上がって、北極へ向かって伸びています。 こうなると、地球への影響は弱まってきます。 前周期同様に(27日周期の図参照)、 明日以降は、太陽風の勢いは次第に弱まっていくでしょう。 8月2日には、普通の速度に戻りそうです。 磁気圏は、やや活動的な状態です。 AE指数では、500nTほどの変動が数時間ごとに観測されています。 太陽風の速度はずいぶん上がっているのですが、 磁場の南北成分は北寄りになっているため(ACEの赤線がプラス方向に寄っている)、 磁気圏へエネルギーが流れ込みにくい状態が続いているためです。 太陽風は次第に弱まっていくと思われるので、、 オーロラ活動もこれ以上活発化することはないでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子が10,000のラインに達しています。 こちらは、一旦増えるとしばらく続きます。 衛星の運用などでは、注意してください。 太陽の可視光写真は、昨日と同じです。 X線のデータは、Bクラスの小さな変化は起きていますが、 特に強まっているなどの様子は見られません。 1089群、1092群ともに、Cクラス程度のフレアへの注意でよいでしょう。 SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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