宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 7/12 09:55 更新 1087黒点群は、比較的穏やかです。太陽風は低速ですが、明日、高速風が到来しそうです。 担当 篠原 太陽の北東(左上)に見える1087黒点群は、 少しずつ黒点の形を変えながら、こちら側へ回ってきています。 可視光の見え方としては、黒点が前後ふたつに分かれていっているようです。 一昨日のC3.4以降、1087黒点群は目立ったフレア活動は起こしていませんが、 GOESのX線観測によると、Bクラスの小さな変動はずっと続いています。 今後活動を強めて、MクラスやCクラスの中小規模のフレアを発生させる可能性はあります。 引き続き注目してください。 また、太陽の南東(左下)側にも、小さな黒点が出現しています。 太陽風は、270km/秒から、310km/秒へわずかに上昇しています。 ACEのグラフでは、しっかり上昇しているように見えますが、 変化の幅は小さく、現在もかなり低速の太陽風です。 (27日周期の図で、全体を見るとよく分かります) このため、磁気圏も概ね静穏です。 そして、今夜か明日くらいから、 コロナホールによる高速の太陽風がやって来ると予想されます。 現在の太陽風は、全く穏やかですが、 今後、磁場強度が強まり始めると、それは速度上昇の前兆です。 27日周期の図を見て下さい。 前周期は、先ず6月15日に磁場強度が高まり、続いて16日に高速の太陽風がやって来ています。 今回到来する高速風がどのくらいの規模になるか、 コロナホールの規模が弱まっている様子なので、注目されます。 高速風は、3日程度続くと思われます。 SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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