宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 7/ 7 11:22 更新 太陽風は、350km/秒の低速風に変わっています。6月までの無黒点日の推移です。 担当 篠原 SIDCより、6月の黒点数が発表されています。 2010年6月は、中旬にMクラスのフレアが1度発生しただけで、 太陽の活動としては静かな1カ月でした。 しかし、細々とですが黒点は現われ続け、 太陽面に黒点が見られなかった無黒点の日は、たった2日だけでした。 1枚目の図を見て下さい(長くなりすぎたので、表は省きます)。 今回、グラフは急激に下がっています。 先月はほぼ毎日のように黒点が見えていたのです。 しかし、これだけ変化が激しいと、この傾向が今後も続くのかどうか分かりません。 また、黒点が見えていても基本的には静穏で、太陽活動が高まった様子は全く見られません。 2枚目の出現緯度の図は、普段の活動周期のパターンをたどっている様です。 南北半球の傾向の違いも見らません。 太陽活動は山の高さが低いだけで、11年周期の変化は順番に進行しているように感じます。 太陽風の速度は、昨日のニュース以降も下がり続け、 今朝には、350km/秒とすっかり低速風になってしまいました。 磁場強度も2〜3nTと弱まったままです。 こうなると、磁気圏のオーロラ活動も静かで、 AE指数はほとんど変化していません。 高速風領域が通過したことで、これから1週間近く静かな状態が続くでしょう。 放射線帯高エネルギー電子は、やや高目のままで安定しています。 磁気圏が静かになり、減少はとてもゆっくりです。 太陽は、1084群、1086群どちらも見えていますが、 1086群は規模が小さくなり(元々小さいのに)、 1084群とともに西の端に近づいています。 このまま端に没すると、久しぶりに無黒点の太陽になるかもしれません。 2006年7月以降の、月ごとの無黒点日数の変化 (c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : SIDC 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : NOAA (c) 2008年1月以降に出現した太陽黒点の緯度の変化。 SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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