宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:09)
今日、C1.2の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 9 07:02 C1.2
7/ 8 --- ---
7/ 7 --- ---

黒点  7/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
1084 1 α ---
1086 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:56 317 -2.3
-2 h 318 -2.4
-4 h 322 -1.5
-6 h 318 -2.6
-8 h 324 -0.3
-10 h 325 +1.7
-12 h 330 -1.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -12 -12/ 8
-2 h -11 -8/ 5
-4 h -12 -8/ 2
-6 h -10 -6/ 4
-8 h -10 -7/ 9
-10 h -12 -17/ 5
-12 h -12 -18/ 8

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^3
7/ 9 0.5 9x10^3
7/ 8 0.5 7x10^3
7/ 7 0.5 7x10^3
7/ 6 0.4 7x10^3
7/ 5 0.4 8x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 7/ 4 13:54 太陽風の速度はやや下がりましたが、現在も高速です(580km/秒)。CMEが東西に発生しています。
2010/ 7/ 5 09:35 太陽風の速度は500km/秒に下がり、高速風は終わりに近づいています。300万アクセスを記録しました。
2010/ 7/ 6 12:17 太陽風は通常の速度に下がりました。新しい黒点が出現しています。
2010/ 7/ 7 11:22 太陽風は、350km/秒の低速風に変わっています。6月までの無黒点日の推移です。
2010/ 7/ 8 10:55 300km/秒台前半の低速太陽風が続いています。太陽はふたご座を通過中です。
最新のニュース

2010/ 7/ 9 09:09 更新
320km/秒の遅い太陽風が続いています。C1の小規模フレアが発生しました。

担当 篠原

太陽風の速度は、320km/秒と大きく下がった状態で安定しています。
昨年から今年の2月にかけて、このくらいの低速風は当たり前のようにやって来ていたのですが、
3月以降は400km/秒前後で安定するようになり、
ここまではあまり下がらないようになっています。
太陽風の様子も少しずつ変化しているのです。

磁場強度は、3nTから6nTへ強まっています。
平均的な強さに戻った程度の変化です。
あるいは、この後に速度も少し上がるかもしれません。


ここまでの磁気圏活動は、静穏です。
AE指数に変化は見られません。
しかし、ACEの太陽風データを見ると、
磁場の南北成分が、南向きに偏るようになっています。
振幅は小さく、低速状態ですが、小規模のオーロラ活動が発生するかもしれません。


SOHO EIT195を見ると、コロナホールが太陽の中心線に近づいてきました。
北の中緯度域から、南の中緯度域へと南北に細長く伸びています。
このコロナホールは、27日前の前周期にも見られたのですが、
その頃に比べると、見え方が薄くなっていて、規模は弱まっているようです。
前周期は、最高550km/秒の高速風が3日半ほど続いたのですが、
今回は、いくらか規模が弱まっているかもしれません。
来週初めの13日頃に回帰してくると思われます。


太陽は、EIT195の東端で明るく光っていた領域が、姿を現し始めました。
可視光写真では、白斑が見えています。
この後、黒点が現れるかどうか、もうしばらく待って下さい。

X線のデータも、この領域によって
昨日からBクラスの小さな変動が見え始めていたのですが、
今朝、9日7時(世界時8日22時)に、C1.2の小規模フレアが発生しました。
Cクラスのフレアは、6月14日以来で、ほぼ1カ月ぶりです。

この活動領域は、まだ半分隠れているので、
C1フレアも本当はもう少し大きな現象だった可能性があります。
今後のこの領域の活動に注目してください。



SOHO EIT195による太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。