宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2010/ 7/ 9 09:09 更新 320km/秒の遅い太陽風が続いています。C1の小規模フレアが発生しました。 担当 篠原 太陽風の速度は、320km/秒と大きく下がった状態で安定しています。 昨年から今年の2月にかけて、このくらいの低速風は当たり前のようにやって来ていたのですが、 3月以降は400km/秒前後で安定するようになり、 ここまではあまり下がらないようになっています。 太陽風の様子も少しずつ変化しているのです。 磁場強度は、3nTから6nTへ強まっています。 平均的な強さに戻った程度の変化です。 あるいは、この後に速度も少し上がるかもしれません。 ここまでの磁気圏活動は、静穏です。 AE指数に変化は見られません。 しかし、ACEの太陽風データを見ると、 磁場の南北成分が、南向きに偏るようになっています。 振幅は小さく、低速状態ですが、小規模のオーロラ活動が発生するかもしれません。 SOHO EIT195を見ると、コロナホールが太陽の中心線に近づいてきました。 北の中緯度域から、南の中緯度域へと南北に細長く伸びています。 このコロナホールは、27日前の前周期にも見られたのですが、 その頃に比べると、見え方が薄くなっていて、規模は弱まっているようです。 前周期は、最高550km/秒の高速風が3日半ほど続いたのですが、 今回は、いくらか規模が弱まっているかもしれません。 来週初めの13日頃に回帰してくると思われます。 太陽は、EIT195の東端で明るく光っていた領域が、姿を現し始めました。 可視光写真では、白斑が見えています。 この後、黒点が現れるかどうか、もうしばらく待って下さい。 X線のデータも、この領域によって 昨日からBクラスの小さな変動が見え始めていたのですが、 今朝、9日7時(世界時8日22時)に、C1.2の小規模フレアが発生しました。 Cクラスのフレアは、6月14日以来で、ほぼ1カ月ぶりです。 この活動領域は、まだ半分隠れているので、 C1フレアも本当はもう少し大きな現象だった可能性があります。 今後のこの領域の活動に注目してください。 SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |