宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 7/ 4 13:54 更新 太陽風の速度はやや下がりましたが、現在も高速です(580km/秒)。CMEが東西に発生しています。 担当 篠原 速度の高い太陽風が続いています。 昨日の午後に太陽風の速度は600km/秒台を割り、580km/秒に下がりましたが、 現在までこのレベルを保っています。 27日周期の図で、前周期の変化と比較して下さい。 前周期の今頃(6月7日)には、高速風は終わっていました。 そのため、今回ももう少し早く速度の低下が見られるかと思っていたのですが、 高速風の領域は大きく広がっているようです。 磁場強度は、3nTほどに弱まった状態です。 従って、高速風の終わりが近づいていることは確かでしょう。 磁気圏活動は、小規模のオーロラ活動が時々発生する程度になっています。 AE指数の変化は300nTほどで、発生回数も3回程度です。 この後の太陽風の速度は、次第に低下に向かうでしょう。 500km/秒台も明日いっぱいくらいではないかと思いますが、どうでしょうか。 そして、今回の高速風が通過した後は、1週間程穏やかな太陽風になるでしょう。 放射線帯高エネルギー電子は、 少し下がりましたが、依然高いレベルを保っています。 衛星の運用などでは、注意が必要な状況です。 太陽では、東西ふたつのフィラメント噴出によって、 それぞれCME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 ほとん同時の発生だったため、 太陽から左右に向かって美しいCMEの飛び出しが見えています。 動画を掲載しますので、ご覧ください。 どちらも地球の方向ではないので、影響はありません。 太陽面は、今日も1084黒点群がひとつ見えるだけです。 X線の変化もなく、静穏です。 SOHO LASCO C3による、ふたつのCMEの噴出の様子。 (c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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