宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 7/ 3 13:29 更新 600km/秒の高速太陽風が続いています。これから速度は低下に向かいそうです。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 昨日以降も、太陽風の速度はほぼ600km/秒で安定しています。 6月30日に600km/秒を越えて以来、3日間にわたって600km/秒台が続いています。 一方、磁場強度は4nTを割って、3nTに下がりつつあります。 こうなると、高速風領域も後半に入り、やがて速度の低下が始まります。 今日いっぱいくらいで600km/秒台も終わりではないでしょうか。 磁気圏のオーロラ活動は、AE指数で300nT程の小規模の活動に下がっています。 太陽風の速度はまだ高いものの、磁場強度が下がり、 南向き成分も弱まっているためでしょう。 今日のSOHO EIT195の太陽コロナ写真では、 北半球に大きく見えていたコロナホールはすっかり西側に移動しています。 地球への影響がなくなるのも、もうすぐでしょう。 その後は、しばらく穏やかな太陽風になります。 次のコロナホールは、地球よりも先回りをしているSTEREO Behindでは見えていますが、 地球側にあるSOHOではまだ見えません。 放射線帯の高エネルギー電子の数は、赤線のGOES13でも10,000を超えました。 このふたつの静止衛星は、 どちらも地理的には赤道上にありますが、経度は少し離れています。 高エネルギー電子の分布に影響を及ぼす地磁気の構造は複雑で、 経度が違うと、ふたつの衛星の磁気環境は同じではなくなります。 そのため、高エネルギー電子の変化に違いが生じるのです。 今後、太陽風が静穏になることを考えると、 放射線帯の強まった状態は、しばらく続くことになりそうです。 太陽は、1084黒点群があるものの、 フレア活動は静穏です。 SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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