宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:21)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/28 --- ---
6/27 --- ---
6/26 --- ---

黒点  6/28 (NOAA)
磁場 フレア
1084 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:17 514 -0.6
-2 h 523 -0.9
-4 h 513 -0.3
-6 h 515 -1.0
-8 h 526 -1.2
-10 h 526 +1.3
-12 h 527 +0.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -17 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -17 -/ -
-6 h -16 -/ -
-8 h -16 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
6/28 0.4 3x10^2
6/27 0.5 8x10^1
6/26 0.5 8x10^2
6/25 0.5 8x10^2
6/24 0.5 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 6/23 11:39 太陽風は330km/秒と一段と低速になり、磁気圏も穏やかです。
2010/ 6/24 11:19 太陽風の速度は300km/秒に下がり、かなり低速です。太陽も静かな状態が続いています。
2010/ 6/25 09:22 太陽風の速度は370km/秒に上がっています。明日くらいに高速風がやって来そうです。
2010/ 6/26 12:03 太陽風は低速風が続いています。これからコロナホールによる高速風が始まりそうです。
2010/ 6/27 09:08 太陽風はやや高速になっています(450km/秒)。速度は、もう一段上昇する可能性があります。
最新のニュース

2010/ 6/28 12:21 更新
高速太陽風は、速度が520km/秒に上昇しています。1084黒点群は磁場極性が逆向きです。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風の速度はもう一段上昇し、
500km/秒台に上がりました。
27日19時(世界時27日10時)頃には520km/秒に達し、その状態が現在まで続いています。

一方、太陽風の磁場強度は、4nTへと弱まりつつあります。
速度の上昇はこのあたりまでかもしれません。

27日周期の図を見て下さい。
高速風の上昇は、前周期と同様に今回も2日近くかかっています。
ただし、最高速度は前周期の600km/秒よりも下がっています。


高速太陽風の影響を受けて、磁気圏のオーロラ活動も活発になっています。
AE指数では、700nTの中規模活動が前半に見られ、
後半は300nTほどの小規模活動になっています。
太陽風の磁場強度が下がって、南向きの振幅も小さくなっている影響でしょう。


前周期の変化を参考にすると、高速風はこれから5日程度継続する可能性があります。
SOHO EIT195を見ると、
コロナホールの後半部分はちょうど太陽の中心線上にあります。
この影響が3日後くらいにやって来るでしょう。
ただし、コロナホールは次第に高緯度側に寄っているので、影響度は次第に下がります。
概ね、前周期(6月1日〜5日)に近い変化になるのではないでしょうか。


太陽の南東(左下)に出現した黒点には、1084黒点群と番号が付けられました。
大きな黒点がひとつ見えるだけの黒点群です。

この黒点を磁場写真で見ると、通常の南半球の極性と逆になっています。
SOHOの磁場写真を見て下さい。
この写真では、太陽面の磁場を、N極を白、S極を黒として表現しています。

現在の活動周期では、北半球の活動領域(黒点など)は、
左から [ 白 黒 ] つまり、 [ N S ] の極性を持ちます。
一方、南半球では、左から [ 黒 白 ] の、 [ S N ] と並ぶのです。

しかし、今日の磁場写真を見ると、1084黒点群の磁場極性は、
南半球としては反対の [ 白 黒 ] に並んでいます。

と、ここまで調べたところで気付きました。
この黒点は今月の初めに現われた1078黒点群が、
太陽の裏側を周回してきたものなのです。
1078群の特別な磁場極性については、6月10日のニュースで話題にしています。
2週間の旅を経て、再びこちら側に顔を出したのです。

興味深い性質を持つ黒点であることもそのままです。


X線データは変化なく、太陽は静穏な状態です。



SOHO EIT195による太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


太陽面の磁場分布。左下の1084群は逆の極性になっています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。