宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 6/26 12:03 更新 太陽風は低速風が続いています。これからコロナホールによる高速風が始まりそうです。 担当 篠原 コロナホールによる高速の太陽風が近付いているようです。 現在の太陽風は、速度(ACEの黄色線)は昨日から360km/秒と低速のまま安定していますが、 磁場強度(白線)が今日の未明から強まり始め、5nTから10nTへ上がっています。 また、プラズマの密度(橙色線)も、これまでは10個/cm^3弱程度だったのが、 大きな変化ではありませんが20個/cm^3くらいへと増えています。 コロナホールが作る高速風では、 到来に先立って、磁場強度の強まりやプラズマ密度の増加がよく発生します。 今回も、これから速度の上昇が始まる可能性があります。 27日周期の図によると、これから速度が上がり始めれば、 前周期とほぼ同じタイミングになります。 今後のACEデータの変化に注目してください。 現在の磁気圏は、概ね静穏です。 AE指数は、小さな変化は見られますが、基本的には穏やかです。 現在、磁場強度が高まっているため、南北成分が南寄りになって(ACEの赤線がマイナスになる)、 強い南向き成分が発生することがあります。 (掲載のACEの図の最新の部分で、その傾向が始まっています) この影響で、磁気圏のオーロラ活動が活発化することがよくあります。 高速風の到来の前後は、磁気圏の活動が活発化しやすいタイミングです。 ACEとともに、今日から明日にかけてAE指数にも注目してください。 SOHO EIT195の太陽コロナ写真を見ると、 コロナホールが北半球を東西に長く伸びています。 その分布は、東(左)に行くにつれて、緯度が上がり、 やがて北極域のコロナホールへつながっています。 緯度が上がると地球への影響は及びにくくなります。 コロナホールによる太陽風の乱れは、 東西に長いことから、1週間程度と長く続きそうですが、 緯度の様子から、初めの頃に強く、次第に弱まっていきそうです。 太陽の1082黒点群は、今日の写真ではほとんど見えなくなっています。 一方、太陽の南東(左下)に、別の小さな黒点が発生しています。 まだNOAAの発表には番号は書かれていません。 X線に特に変化はなく、太陽は穏やかです。 SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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