宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:39)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/10 --- ---
6/ 9 --- ---
6/ 8 --- ---

黒点  6/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
1078 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:26 355 +0.8
-2 h 329 +0.3
-4 h 311 +1.1
-6 h 300 -0.2
-8 h 322 -0.6
-10 h 319 +1.1
-12 h 327 +2.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -12 14/ 10
-2 h -12 14/ 16
-4 h -13 1/ 3
-6 h -12 2/ 8
-8 h -11 10/ 5
-10 h -11 9/ 3
-12 h -12 6/ 8

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^3
6/10 0.4 8x10^3
6/ 9 0.5 9x10^3
6/ 8 0.4 1x10^4
6/ 7 0.5 1x10^4
6/ 6 0.4 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 6/ 5 14:12 太陽風はまだ高速ですが、500km/秒に下がりました。
2010/ 6/ 6 08:22 太陽風の速度は470km/秒へ少し低下し、高速風は終わりつつあります。
2010/ 6/ 7 12:31 太陽風の速度は440km/秒に下がり、高速風は終わりました。明日くらいに、次の速度上昇が到来しそうです。
2010/ 6/ 8 10:46 太陽風は370km/秒と低速風になっています。これから、コロナホールの影響がやって来る可能性があります。
2010/ 6/ 9 11:17 太陽風は、400km/秒で安定しています。1078黒点群が発生しました。
最新のニュース

2010/ 6/10 09:39 更新
太陽風は低速風になっています(330km/秒)。1078群が少し活動をしています。

担当 篠原

今朝気付いたのですが、太陽の南西(右下)に出現した1078黒点群は、
ちょっと面白い特性を持っています。

今日の1枚目の写真は、SOHOによる太陽面の磁場分布です。
白くなっている部分はN極、黒くなっている部分はS極の強まりです。
黒点や活動領域(黒点は無くてもEIT195で明るく光っている部分)は、強い磁場を持っていて、
この写真を見ると、分布がすぐ分かります。

今日の磁場写真では、北半球に小さいですが2個、南半球に2個(右が1078群です)、
磁場の強まっている領域があります。
2枚目のEIT195と見比べて下さい。
それぞれ、磁場の強まりに対応して、コロナが明るく光っています。

磁場の強まりでは、必ずN極とS極がセットになっています。
たいていは東西(横方向)に並んでいて、
しかも、左右の順番が北半球と南半球でそれぞれ決まっているのです。
現在の太陽活動周期では、北半球は [N極・S極] 、つまり [白・黒] と、
南半球は [S極・N極] 、つまり [黒・白] と並ぶのです。

1枚目の写真に戻ると、確かに、北半球の2つは [白・黒] と並んでいます。
しかし、南半球の2つは、左の領域は [黒・白] と並んでいますが、
右の1078黒点群は [白・黒] と通常とは逆に並んでいます。

磁場の極性が反転した領域は、今年の2月にも出現していました。
何が起きているのでしょうか。
興味深い現象です。


太陽風は、330km/秒と低速風に下がり、静かな状態です。
速度の高まりは全くやって来ませんでした。

磁場強度は、3nT付近とやや弱めで安定していましたが、
今朝になって、8nTに強まっています。
これだけでは、どの様な変化なのかまだ分かりません。
コロナホールの影響が多少やって来たのでしょうか。
しかし、ここから大きく乱れることはないと思います。

磁気圏は静穏です。

また、放射線帯の高エネルギー電子も、じわじわと低下しています。
もう、警戒レベルからはある程度下がっています。


太陽は、南西に1078黒点群と、
その左に小さな黒点が見えているようです(番号はまだありません)。

X線では、Bクラスの小さな変動が続いています。
1078群がやや活動的になっているようです。
更に活動が強まると、
やっと、Twitterにフレア速報が流れるかもしれません(C3以上で書き込みます)。



太陽面の磁場分布。右下の1078群が逆の極性になっている。
(c) SOHO (ESA & NASA)、加工 : 宇宙天気ニュース


SOHOによる太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。