宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 6/10 09:39 更新 太陽風は低速風になっています(330km/秒)。1078群が少し活動をしています。 担当 篠原 今朝気付いたのですが、太陽の南西(右下)に出現した1078黒点群は、 ちょっと面白い特性を持っています。 今日の1枚目の写真は、SOHOによる太陽面の磁場分布です。 白くなっている部分はN極、黒くなっている部分はS極の強まりです。 黒点や活動領域(黒点は無くてもEIT195で明るく光っている部分)は、強い磁場を持っていて、 この写真を見ると、分布がすぐ分かります。 今日の磁場写真では、北半球に小さいですが2個、南半球に2個(右が1078群です)、 磁場の強まっている領域があります。 2枚目のEIT195と見比べて下さい。 それぞれ、磁場の強まりに対応して、コロナが明るく光っています。 磁場の強まりでは、必ずN極とS極がセットになっています。 たいていは東西(横方向)に並んでいて、 しかも、左右の順番が北半球と南半球でそれぞれ決まっているのです。 現在の太陽活動周期では、北半球は [N極・S極] 、つまり [白・黒] と、 南半球は [S極・N極] 、つまり [黒・白] と並ぶのです。 1枚目の写真に戻ると、確かに、北半球の2つは [白・黒] と並んでいます。 しかし、南半球の2つは、左の領域は [黒・白] と並んでいますが、 右の1078黒点群は [白・黒] と通常とは逆に並んでいます。 磁場の極性が反転した領域は、今年の2月にも出現していました。 何が起きているのでしょうか。 興味深い現象です。 太陽風は、330km/秒と低速風に下がり、静かな状態です。 速度の高まりは全くやって来ませんでした。 磁場強度は、3nT付近とやや弱めで安定していましたが、 今朝になって、8nTに強まっています。 これだけでは、どの様な変化なのかまだ分かりません。 コロナホールの影響が多少やって来たのでしょうか。 しかし、ここから大きく乱れることはないと思います。 磁気圏は静穏です。 また、放射線帯の高エネルギー電子も、じわじわと低下しています。 もう、警戒レベルからはある程度下がっています。 太陽は、南西に1078黒点群と、 その左に小さな黒点が見えているようです(番号はまだありません)。 X線では、Bクラスの小さな変動が続いています。 1078群がやや活動的になっているようです。 更に活動が強まると、 やっと、Twitterにフレア速報が流れるかもしれません(C3以上で書き込みます)。 太陽面の磁場分布。右下の1078群が逆の極性になっている。 (c) SOHO (ESA & NASA)、加工 : 宇宙天気ニュース SOHOによる太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO EIT195による太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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