宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:58)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 7 --- ---
7/ 6 --- ---
7/ 5 --- ---

黒点  7/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:49 353 -2.5
-2 h 351 +0.3
-4 h 354 -0.2
-6 h 362 -0.2
-8 h 371 -1.2
-10 h 375 -0.3
-12 h 378 +1.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -7 -/ -
-2 h -8 -/ -
-4 h -8 -/ -
-6 h -7 -/ -
-8 h -6 -/ -
-10 h -4 -/ -
-12 h -5 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
7/ 7 0.5 1x10^2
7/ 6 0.5 2x10^2
7/ 5 0.6 8x10^2
7/ 4 0.7 1x10^3
7/ 3 0.5 9x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/ 2 09:02 太陽風は通常の状態に戻りました(400km/秒)。磁気圏も穏やかです。
2008/ 7/ 3 09:04 太陽風は低速になっています。磁気圏はとても静穏です。これから小規模の乱れがやって来そうです。
2008/ 7/ 4 09:27 低速の太陽風が続き、磁気圏もとても静かです。太陽は無黒点が続いています。
2008/ 7/ 5 11:34 太陽風は低速で、穏やかな宇宙天気が続いています。小さな彗星がSOHOで見えました。
2008/ 7/ 6 10:17 太陽風の速度が400km/秒に上がりました。次のコロナホールが見えて来ています。
最新のニュース

2008/ 7/ 7 08:58 更新
太陽風の速度は下がり、低速風になっています。太陽黒点の変化をまとめてみました。

担当 篠原

新しい太陽の活動周期、第24期の性質を持つ黒点が出現して半年が経ちました。
しかし、黒点の出現数はなかなか増加の気配を見せません。
ここまでの太陽の動きはどうなっているのでしょうか。
グラフにまとめてみましたので、ご覧下さい。

現在の太陽活動 --2008年前半を終えて--


昨日のニュース以降、太陽風の速度は低下傾向に入り、
現在350km/秒の低速風になっています。
結局、太陽風の盛り上がりは、一昨日の400km/秒前後が最高速だったようです。
27日周期の図を見てください。
前周期に見られた速度の山は、すっかり小さくなっています。

磁気圏の活動も、速度が下がって、穏やかになっています。
AE指数では、300nTくらいの小さな変化が3つ見えている程度です。


これから4-5日間にわたって、低速の太陽風が続くと思われます。
次の擾乱は、27日周期の図で、6月14日に始まっている高速風の回帰です。
この図では7月11日の後半に始まりそうです。
これを日本時間に直すと、11日の夜から12日にかけて始まると予想されます。


SOHO EIT195の太陽コロナを見てください。
最新(左)と、27日前(右)の写真を比べます。

どちらも、太陽の東側(左側)にコロナホールの暗い領域が見えています。
位置はあまり変化がないようです。
しかし、活動的な領域(明るく光っている部分)がなくなったためか、
前回よりもコロナホールが濃くなったように見えます。
勢力が増しているのかもしれません。

一方、北極と南極のコロナホールの変化にも注目してください。
南極側がややひっこんで、北極側が大きくせり出して来たように見えます。
太陽の中の動きが見えているのかもしれません。


その太陽ですが、今日も黒点はなく、とても静穏です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/ 6 22:36 UT

6/ 9 22:36 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。