宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:17)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 6 --- ---
7/ 5 --- ---
7/ 4 --- ---

黒点  7/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:07 416 -0.1
-2 h 412 +0.9
-4 h 405 +0.4
-6 h 407 +5.0
-8 h 397 +4.5
-10 h 390 +2.8
-12 h 408 -3.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -9 -/ -
-2 h -8 -/ -
-4 h -4 -/ -
-6 h -5 -/ -
-8 h -8 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -14 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
7/ 6 0.5 2x10^2
7/ 5 0.6 8x10^2
7/ 4 0.7 1x10^3
7/ 3 0.5 9x10^2
7/ 2 0.6 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/ 1 09:05 400km/秒台後半のやや速い太陽風が続いています。今後、低速風へ変わって行くでしょう。
2008/ 7/ 2 09:02 太陽風は通常の状態に戻りました(400km/秒)。磁気圏も穏やかです。
2008/ 7/ 3 09:04 太陽風は低速になっています。磁気圏はとても静穏です。これから小規模の乱れがやって来そうです。
2008/ 7/ 4 09:27 低速の太陽風が続き、磁気圏もとても静かです。太陽は無黒点が続いています。
2008/ 7/ 5 11:34 太陽風は低速で、穏やかな宇宙天気が続いています。小さな彗星がSOHOで見えました。
最新のニュース

2008/ 7/ 6 10:17 更新
太陽風の速度が400km/秒に上がりました。次のコロナホールが見えて来ています。

担当 篠原

昨夜になって、太陽風の速度がもう一段上がり、400km/秒台になりました。
速度としては、普通の太陽風の速度に戻ったという程度です。

速度上昇に連動する様に、磁場強度も最高8nTまで強まりました。
速度が上がるとこちらは少し下がり、現在は6nTです。

太陽風の乱れは、全体的に1日程度遅れてやって来た様です。
27日周期の図で、前周期の6月6-7日にやってきた変化が、
今周期は、7月4-5日に回帰しています。

AE指数を見ると、磁気圏では、500nTくらいの小規模活動が発生しています。
速度はそれほどでもありませんが、磁場強度が高まっているため、
南向き磁場の振幅がそれなりにあることが影響しています。
今後も、小規模の変動が続く可能性があります。


磁場強度がまだ5nTを超えていることから、もう一段速度が上がる可能性もあります。
前回並みに500km/秒まで行くのか、このまま400km/秒台で終わるのか、
今日、明日の変化に注目してください。
ただし、いずれにしても乱れの規模としては小さく、磁気圏への影響は限定的でしょう。

そして、SOHO EIT195では、次のコロナホールが太陽の東端(左端)に見えて来ました。
もう2日ほどすると、よりはっきりと見えて来るでしょう。
ここの影響は、7月11-12日あたりからやって来ると予想されます。


太陽は無黒点で、非常に静穏です。
しばらくは、黒点が出て来る気配も見られません。

放射線帯高エネルギー電子は、小規模の磁気圏の乱れによって、
更に低いレベルに下がっています。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/ 6 00:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。