宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:04)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 3 --- ---
7/ 2 --- ---
7/ 1 --- ---

黒点  7/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:49 342 -0.7
-2 h 355 +1.0
-4 h 367 +0.4
-6 h 369 -0.6
-8 h 378 -0.1
-10 h 383 -0.3
-12 h 385 -1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -13 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -14 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 8x10^2
7/ 3 0.5 9x10^2
7/ 2 0.6 1x10^3
7/ 1 0.6 8x10^2
6/30 0.6 3x10^3
6/29 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/28 10:06 600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も活発です。
2008/ 6/29 11:15 太陽風の速度は500km/秒を割りました。高速太陽風は終わりに向かっています。
2008/ 6/30 11:44 太陽風はやや高めの速度で安定しています(470km/秒)。明日以降、通常の速度へ戻るでしょう。
2008/ 7/ 1 09:05 400km/秒台後半のやや速い太陽風が続いています。今後、低速風へ変わって行くでしょう。
2008/ 7/ 2 09:02 太陽風は通常の状態に戻りました(400km/秒)。磁気圏も穏やかです。
最新のニュース

2008/ 7/ 3 09:04 更新
太陽風は低速になっています。磁気圏はとても静穏です。これから小規模の乱れがやって来そうです。

担当 篠原

今日の1枚目の写真は、SOHO LASCO C3です。
金星がいよいよ画面から外れようとしています。
この様子だと、来週には見えなくなってしまいそうです。
2ヶ月近く見え続けていたので、もう、あるのが普通という感覚になっていましたが、
もうすぐ太陽だけになってしまいます。


太陽風は、じわじわと速度を下げ、350km/秒の低速風になっています。
それとともに、プラズマの密度がどんどん減って、0.2個/cm^3くらいに下がっています。
このレベルになると、ACEの測定にも影響があり、観測値の誤差が大きくなります。
今日の図の後半を見ると、速度のデータが大きくばらつくようになっていますが、
これは密度が減少した影響だと思われます。

磁気圏の活動はとても静穏です。
AE指数は全く変化が見られません。


この穏やかな状態は今日までで、この後、小規模の太陽風の乱れがやって来そうです。
27日周期の図を参考にすると、今日の午後にでも磁場の乱れが始まり、
明日になると、速度が上昇を始めそうです。

前回の最高速度は、500km/秒とそれほどでもなく、期間も2日程度でした。
今回も同じくらいの乱れになるのではないかと思います。
この後のACEデータの変化に注目して下さい。


放射線帯高エネルギー電子は、穏やかな状態で安定しています。
次の高速風の影響ですが、前周期は規模が小さいかったため影響はありませんでした。
今回も、同程度の太陽風の変化であれば、問題はないでしょう。

太陽は黒点はなく、とても穏やかです。



SOHO LASCO C3の視野から、金星が去りつつあります。もう数日でしょう。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。3日9時(世界時3日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。