宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:13)
今日、C6.9の小規模フレアが発生しました。
また、M8.6の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 8 11:24 C2.5
10:01 C4.8
07:48 C2.8
05:28 C5.8
04:32 C2.7
03:09 C3.5
01:53 C5.1
00:47 C6.9
11/ 7 23:56 C2.6
22:21 C4.5
21:02 C3.3
18:19 C8.7
15:33 M1.7
14:24 C5.1
13:41 C2.8
07:02 C4.3
04:45 C9.3
02:59 C5.6
11/ 6 21:59 C4.5
17:56 C3.8
15:52 C5.3
14:16 C3.0
13:18 M1.1
12:13 C3.1
11:43 C2.5
09:07 C3.8
06:46 M8.6

黒点 11/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
4272 2 α C6
4273 1 α C2
4274 34 βγδ M9
4275 6 βγ C3
4276 7 βγ M1
4277 8 β C4
4278 5 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:06 636 -4.1
-2 h 637 -7.3
-4 h 649 +2.6
-6 h 690 +2.1
-8 h 707 +3.9
-10 h 749 +0.6
-12 h 758 +4.8

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -77 -/ -
-2 h -29 -/ -
-4 h -6 -/ -
-6 h -6 -/ -
-8 h -18 -/ -
-10 h -30 -/ -
-12 h -30 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
11/ 8 0.3 9x10^2
11/ 7 0.4 3x10^2
11/ 6 0.6 1x10^4
11/ 5 0.8 5x10^3
11/ 4 0.5 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)

情報ページ
宇宙天気用語集
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Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/11/ 3 09:37 太陽風の速度は470km/秒に下がり、高速風は終わりそうです。
2025/11/ 4 09:58 M5.0など中規模フレアが4回発生しています。太陽風は平均的な速度です。
2025/11/ 5 13:50 X1.8とX1.1の大規模フレアが発生しました。太陽風はやや低速です。
2025/11/ 6 11:07 M7.4とM8.6の中規模フレアが発生しました。明日、CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。
2025/11/ 7 13:53 太陽風の速度は670km/秒に高まっています。磁気圏の活動も活発になっています。
最新のニュース

2025/11/ 8 13:13 更新
太陽風の速度は850km/秒に高まり、現在は620km/秒と高速の状態が続いています。

担当 篠原

太陽風は、昨日のニュースのすぐ後、
7日14時(世界時7日5時)頃に急な強まりが到来して、
速度は、700km/秒から780km/秒へ、
磁場強度は、10nTから15nTへそれぞれ高まる変化が発生しています。
変化が急なので、CME(コロナ質量放出)に関係する強まりの様です。

その後、速度は850km/秒まで高まり、
以降は次第に低下して、現在は620km/秒です。
高速の状態は続いています。
磁場強度は15nTの状態がしばらく続きましたが、
以降は10nTに下がっています。
こちらも強まった状態は続いています。

太陽風磁場の南北成分は、北寄りの傾向が続きました。
このため、速度はかなり高まりましたが、
磁気圏の活動はあまり強まらず、
AE指数は、500nTを超えるくらいの中規模の変化が続いていました。

太陽風のグラフの最後で、磁場は南向きに強まり、
-8nTの変化が発生しています。
磁気圏の活動も強まって、
AE指数の最後で1200nTの大きい変化が発生しています。
(最後の激しい変化は、データエラーだと思います)

GOES衛星SUVI 195の太陽コロナ写真では、
北半球のコロナホールは、北西の端(右上)に近付いています。
この領域の影響は、この後弱まって行きそうです。


太陽は、中心部北東側(左上)の4274黒点群で
規模は小さくなりましたが、フレアの発生が続いています。
昨日の午後、7日15時半(世界時7日6時半)には、
M1.7の中規模フレアが発生しました。
GOES衛星SUVI 131の動画を掲載します。
4274群は、その後もC8.7、C6.9、C5.1など、
Cクラスの小規模フレアを起こしています。

また、南東(左下)の4277、4276群でも、
C4.5、C5.8、C4.8などの小規模フレアが発生しています。

引き続き活動の強まりに注目して下さい。

また、4274群の北側の領域で、
7日21時(世界時7日12時)頃に、フィラメント噴出の様な変化が発生しています。
GOES衛星SUVI 195の動画を掲載します。

M1.7の中規模フレアとこの噴出により、
CMEが発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3と、
STEREO Ahead衛星COR2の動画を掲載します。

明後日くらいに、太陽風の弱い乱れがやって来るかもしれません。



4274黒点群で発生した、M1.7の中規模フレア。
(c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


4274群の北側で発生した噴出現象。
(c) GOES衛星SUVI 195 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


2つの現象により、太陽の左上側にCMEが2回広がっています。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を地球よりも右斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星によるCMEの様子。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星のSUVI 195カメラによる太陽コロナの様子
(c) NOAA/SWPC



SDO衛星による太陽の可視光写真(SOHO衛星の画像ページより取得)。
マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。