宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:24)
今日、M1.9の中規模フレアが発生しました。
また、X1.1の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/30 10:20 M1.5
07:41 M1.9
06:18 M1.4
05:21 C3.5
04:55 C3.4
03:41 C6.6
02:56 C6.5
02:26 C2.6
3/29 20:51 C7.5
20:03 C4.5
14:37 C1.8
13:54 C3.9
13:35 C2.3
12:56 C4.0
08:24 M1.7
04:15 M1.1
02:53 M1.0
00:01 X1.1
3/28 22:18 C3.5
14:39 C1.3
13:34 C1.6
07:46 C7.5
07:17 C8.8
00:37 C3.9

黒点  3/30 (NOAA)
磁場 フレア
4041 1 α ---
4043 17 βγ M1
4044 6 β ---
4045 2 α ---
4046 3 β M1
4047 3 β ---
4048 5 β M2

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:15 469 +0.9
-2 h 487 +1.2
-4 h 485 +1.1
-6 h 495 +1.2
-8 h 503 +2.8
-10 h 500 +1.6
-12 h 508 -0.4

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 16 -/ -
-2 h 0 -/ -
-4 h -3 -/ -
-6 h -3 -/ -
-8 h -1 -/ -
-10 h 3 -/ -
-12 h -2 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 3x10^3
3/30 0.4 5x10^3
3/29 0.4 6x10^3
3/28 0.3 2x10^3
3/27 0.3 2x10^2
3/26 0.3 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/ 3/25 12:17 太陽風磁場が南寄りで、磁気圏の活動が続いています。コロナホールの影響が始まりそうです。
2025/ 3/26 11:45 太陽風はやや低速の状態です。コロナホールの影響で太陽風速度が高まるかもしれません。
2025/ 3/27 13:16 高速太陽風が始まりました。磁気圏の活動も強まっています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
2025/ 3/28 13:48 太陽風の速度は更に高まっています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
2025/ 3/29 12:40 X1.1の大規模フレアが発生しました。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2025/ 3/30 12:24 更新
太陽風の速度は下がり、平均的な状態に戻りつつあります。磁気圏は穏やかです。

担当 篠原

昨日のニュースで紹介した、
X1.1の大規模フレアに伴って発生したCME(コロナ質量放出)について、
SOHO衛星LASCO C2、C3の画像が追加されたので、
動画を改めて掲載します。

太陽の左上寄りにコロナのガスが大きく広がっています。
青色のC3の画像を見ていると、
太陽風の乱れの右端は太陽と重なるくらいになっています。
太陽風の弱い乱れが地球へもやって来るかもしれません。

NOAA/SWPCの太陽風予報を見ると、
CMEが地球(緑色の丸)に対して
横向きに飛び出しているのが良く分かります。
下の速度の図では、噴出する太陽風の色は灰色になっています。
左端の数値を参照すると、
1000km/秒を超える高速風になっている可能性がある様です。

CMEの発生が1週間ほど遅ければ、
この太陽風の乱れは地球にやって来て、
激しい擾乱を起こしていたかもしれません。

その後、太陽では、中心部北側(上側)の4043黒点群でM1.4、
南東の端近く(左下)の4048群で、M1.9、M1.5
の中規模フレアが発生しています。

4048群では、Cクラスのフレアも頻繁に発生しています。
それらも含めた少し長い動画を掲載します。
この後の活動の強まりに注意して下さい。


太陽風は、速度が更に低下して、
今日に入る頃には500km/秒になりました。
その状態が半日ほど続きましたが、
グラフの最後は460km/秒に下がっています。
この状態が続くと、高速風は終わって
太陽風は平均的な状態に戻ったことになります。
注目して下さい。

太陽風の磁場強度は5nTと平均的な状態です。
南北成分は、0nT付近か弱い北向きになっています。
磁気圏の活動は小さくなって、
AE指数は変化が見られなくなっています。

太陽風の速度が下がってきたこともあり、
磁気圏はこのまま穏やかになりそうです。




X1.1の大規模フレアに伴って発生したCMEの様子。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽風の乱れは地球に対して横向きに飛び出しています。
(c) NOAA/SWPC


4048黒点群で発生した、M1.9、M1.5の中規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。