宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:33)
今日、M4.9の中規模フレアが発生しました。
また、M3.3の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/23 13:34 C6.2
10:52 M4.9
09:43 C4.6
06:49 C5.8
05:46 C8.3
05:03 C4.0
03:24 C3.9
01:39 C3.2
2/22 14:22 C4.1
11:33 C8.1
10:43 C3.2
09:16 C3.1
07:41 C4.8
04:36 C3.9
03:53 C3.6
00:56 C8.0
2/21 23:32 M1.4
21:08 M3.3
20:15 C5.8
17:00 C4.4

黒点  2/23 (NOAA)
磁場 フレア
3990 2 β C6
3991 2 α ---
3993 1 α ---
3996 12 β C8
3998 28 βγ C6
3999 3 β ---
4000 20 βγδ M3
4001 3 β M5
4002 6 β ---
4003 2 β ---
4004 1 α ---
4005 2 β ---
4006 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:26 309 +0.8
-2 h 314 +0.1
-4 h 299 -3.6
-6 h 302 -3.0
-8 h 307 -3.4
-10 h 305 +0.9
-12 h 320 +3.5

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -12 -/ -
-2 h 5 -/ -
-4 h -2 -/ -
-6 h -1 -/ -
-8 h 7 -/ -
-10 h 7 -/ -
-12 h -4 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
2/23 0.4 9x10^2
2/22 0.6 1x10^3
2/21 0.3 6x10^2
2/20 0.3 1x10^3
2/19 0.3 8x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/ 2/18 12:05 高速太陽風は終わりに近付いている様です。フレアの発生が増えています。
2025/ 2/19 12:13 太陽風磁場が南寄りになり、磁気圏の活動が強まっています。アラスカのオーロラをどうぞ。
2025/ 2/20 12:16 太陽風は平均的な速度に戻っている様です。
2025/ 2/21 13:23 太陽風は低速になっている様です。磁気圏は穏やかです。アラスカのオーロラをどうぞ。
2025/ 2/22 12:57 太陽風は更に低速になっています。M3.3の中規模フレアが発生しました。
最新のニュース

2025/ 2/23 14:33 更新
低速の太陽風が続いています。アラスカのオーロラと大火球をどうぞ。

担当 篠原

アラスカ・フェアバンクスに滞在中の藤井哲也さんと、
一緒に観測されている八板康麿さんより、
現地21日未明に撮影されたオーロラと大火球の写真をいただきました。

1枚目と2枚目はほぼ同時の撮影ですが、
レンズが、1枚目は15mm、2枚目は24mmとのことで、
1枚目はより広い範囲を、2枚目はオーロラの細かい様子が
それぞれ見やすくなっています。

この夜のオーロラの活動は弱く、空も曇っていたそうです。
現地21日22時過ぎから3時間程待機して、
22日1時頃から晴れてきて、
薄雲を通してオーロラが見え始めたとのことです。
雲の隙間から見えるオーロラの光り方が
魚のうろこの様だったとお二人が表現されています。

22日のAE指数を見ると、
世界時10時頃から活動が強まり始めて、
300nTの小規模の変化に達しています。
この変化を捉えた様です。

3、4枚目は、オーロラと重なりながら北東に落ちていった大火球です。
数秒くらいの差で、輝き初めと激しく輝いた頃の連続撮影になっています。
発光中、一部がオレンジ色に発光し、満月くらい・金星の数倍(お二人の表現です)
の明るさに感じたとのことです。
3枚目の露出は1/2秒、4枚目は1秒とのことです。
一瞬の素晴らしい光景だったことでしょう。

現地の貴重な情報をありがとうございます。



現在の太陽風は、速度は300km/秒とだいぶ低速になっています。
磁場強度は、5nT前後と平均的な状態です。

磁場の南北成分は、グラフの前半は南寄り、中盤は北寄り、
後半は再び南寄りと傾向が切り替わっています。
速度が下がっているので磁気圏の活動は低調ですが、
AE指数は、小規模の活動が発生して、しばらく穏やかになり、
再び小規模の活動が発生するという推移になっています。

現在の太陽風は、磁場の南北成分が0nT付近になっていて、
AE指数も最後は変化がなくなっています。

SDO衛星AIA193では、
北東側(左上)にコロナホールが広がっています。
5〜6日後くらいから影響が始まりそうです。


太陽は、北西の端(右上)の4001黒点群で、
23日11時(世界時23日2時)に、
M4.9の中規模フレアが発生しています。




21日1時23分(世界時21日10時23分)に、アラスカ・フェアバンクスで撮影したオーロラ。
(c) 藤井哲也氏


21日1時23分(世界時21日10時23分)に、アラスカ・フェアバンクスで撮影したオーロラ。
(c) 八板康麿氏


21日1時32分(世界時21日10時32分)に、アラスカ・フェアバンクスで撮影した大火球の初め頃の写真。
(c) 八板康麿氏


21日1時32分55秒(世界時21日10時32分55秒)に、アラスカ・フェアバンクスで撮影した大火球の後半の写真。
(c) 藤井哲也氏


4001黒点群で発生した、M4.9の中規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。