宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2024/ 9/10 13:40 更新 太陽の向こう側でハロー型のCMEが発生しました。ユーコン北部、ツームストーンのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 小貝哲夫さんより、現地4日未明に、 カナダのユーコン北部、ツームストーンで撮影された オーロラの写真をお送りいただきました。 5日のニュースで私がアイスランドで撮影した オーロラの写真を紹介しましたが、 その半日後にやって来た太陽風の乱れに関係する活動です。 5日の記事の図を見ると、 太陽風は、世界時4日10時頃(データが欠落して正確には分かりません)に 速度と磁場が急に高まっています。 その影響で、AE指数は4日10時半頃から、 大きさは小さいですが変化が連続するように発生しています。 小貝さんの写真はちょうどこの到来を捉えていて、 1枚目の写真ではオーロラは穏やかですが、 10分後の2枚目では強い輝きが現れ、 その後、小貝さんによると今まで見たこともないような赤いオーロラが 空に広がっていったそうです。 小貝さんによると、 オーロラ予報も低調だったので夜半に諦めてテントで寝ていたそうですが、 あまりの寒さに目が覚めて、そこで何か気になって外に出て観測を始めると、 見事にこのオーロラの乱舞を捉えることができたそうです。 素晴らしい写真をありがとうございます。 SOHO衛星LASCO C2、C3によると、 昨日の昼、9日14時(世界時9日5時)頃に、 太陽の向こう側の左寄りで、ある程度規模の大きいフレアが発生した様で、 太陽を丸く囲むように広がる ハロー型のCME(コロナ質量放出)が発生しています。 9月4日と6日のニュースで太陽の向こう側のCMEを紹介しましたが、 同じ領域が起こしているのかもしれません。 こちら側に現れるまで活動が続くでしょうか。 太陽のこちら側では、中心部北側の3814黒点群で、 今日未明、10日2時(世界時9日17時)にM3.4、 10日9時(世界時10日0時)にM1.2の中規模フレアが発生しています。 2つめのM1.2フレアの動画を掲載します。 このフレアではCMEも発生している様で、 その場合、太陽風の乱れは地球へ到来する可能性があります。 詳細は明日のニュースでお知らせします。 太陽風は、速度が380km/秒から440km/秒に上がっていて、 平均的な状態に戻っています。 磁場強度は、12nTから8nTに下がっていますが、 やや強い状態です。 磁場の南北成分は、 北寄りから、0nTを挟んで南北に変化する様に傾向が変わっています。 このため、磁気圏の活動がやや強まっていて、 AE指数は、変化のない状態から、 500nT程度の中規模の変化が見られる様になっています。 カナダ、ユーコン北部、ツームストーンで、現地4日3時39分(世界時4日10時39分)に撮影。 (c) 小貝哲夫氏 カナダ、ユーコン北部、ツームストーンで、現地4日3時49分(世界時4日10時49分)に撮影。 (c) 小貝哲夫氏 カナダ、ユーコン北部、ツームストーンで、現地4日4時12分(世界時4日11時12分)に撮影。 (c) 小貝哲夫氏 カナダ、ユーコン北部、ツームストーンで、現地4日4時14分(世界時4日11時14分)に撮影。 (c) 小貝哲夫氏 9日14時(世界時9日5時)頃に、太陽の向こう側で発生したハロー型のCME。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 3814黒点群で発生した、M1.2の中規模フレア。 (c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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