宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2024/ 8/ 6 11:42 更新 X1.7の大規模フレアが発生しました。7月の黒点相対数は 196.5 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、7月の黒点相対数は 196.5 と発表されました。 これは、2024年5月の 171.7 を大きく上回り、 現在の第25活動周期の月平均値の最高値を更新しました。 1枚目の図を見ると、 今回の値が今期の中で一段高まっていることが分かります。 2枚目の図を参照すると、月平均値がこの値に達したのは、 第23期の極大の頃である2001年12月の 213.4 以来です。 第23期でも今回の値を超えていたのは、 1999年6月の 207.2、2000年3月の 217.7、 2000年7月の 244.3、2001年6月の 202.9、 2001年9月の 238.2 と、計6回だけです。 また、1日値は、7月18日に 290 に達しています。 これも第25期の最高値で、 これまでは2024年4月23日の 266 が最高値でした。 3枚目に、1か月の可視光写真の動画を掲載していますが、 中ほどに黒点群がとても多くなっている画像が見えています。 (この日のニュースで、太陽画像をどうぞ) NOAA/SWPCの黒点群のリストでは、 翌日の7月19日の報告書では、黒点群は18群に達していました。 今期の太陽活動は、どこまで高まるでしょうか。 注目を続けて下さい。 太陽は、昨夜、5日22時半(世界時5日13時半)に、 西の端(右端)の向こう側に進んだ3767黒点群で、 X1.7の大規模フレアが発生しました。 Xクラスのフレアの発生は7月29日のX1.5以来で、 一週間ぶりです。 SDO衛星AIA131の動画を掲載します。 フレアは一部が見えていないので、 本当の規模はこれよりも大きかった可能性があります。 このフレアに伴って、 太陽の右側に広がるCME(コロナ質量放出)が発生しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。 横向きの噴出ですが、広がり方が大きく、 地球へも弱い影響がやって来るかもしれません。 また、この動画では太陽の左側にもCMEが飛び出しています。 対応する変化が見えないので、 太陽の向こう側の現象ではないかと思います。 太陽のこちら側では、南東(左下)の3780黒点群で、 M6.1、X1.1、M1.2と、 中規模、大規模のフレアが発生しています。 太陽風は、昨日のニュースの後、 速度が400km/秒台に上がり、 夜には500km/秒と高速になりました。 今日に入ると低下して、 現在は400km/秒と平均的な速度に戻っています。 磁場強度は、昨日の夕方には5nTと平均的な値に下がり、 現在もこの状態です。 磁場の南北成分は、0nT付近で小さく変化しています。 磁気圏は概ね静穏で、AE指数は小規模の変化が起きている程度です。 太陽黒点相対数の長期変化。7月の黒点相対数は 196.5 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1975年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 7月の太陽黒点の推移。SDO衛星。 (c) SDO衛星AIA193 (NASA)、作図:宇宙天気ニュース 3767黒点群で発生した、X1.7の大規模フレア。 (c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の右側へ広がるCME。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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