宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2024/ 6/11 13:11 更新 X1.5の大規模フレアが発生しました。太陽風の乱れが到来しています。 担当 篠原 太陽の西の端(右端)の向こう側に進んだ 3697黒点群の活動が活発になり、 昨夜、10日19時半(世界時10日10時半)にX1.5の大規模フレアが、 今日未明、11日3時(世界時10日18時)にM9.5と Xクラスに近い中規模フレアが発生しました。 SDO衛星AIA131の動画を掲載します。 拡大画像でフレアの輝き方を見ると、 太陽の端の向こう側で発生していることが分かります。 フレアの下の方が見えていないので、 フレアの規模はより大きかった可能性があります。 SOHO衛星LASCO C2、C3では、 太陽の右側に飛び出すCME(コロナ質量放出)が観測されています。 横向きの噴出なので、地球への影響はないでしょう。 27日前の世界時5月14日に、 西の端に沈んだ直後の3664群で X8.7の大規模フレアが発生しましたが、 その時と同じ様なフレアの見え方になっています。 3697群が沈んだため、この後の太陽は穏やかになりそうです。 太陽風は、今日未明、11日1時半(世界時10日16時半)に、 速度が350km/秒から420km/秒へ、 磁場強度が6nTから14nTへ急に高まる変化が発生しました。 8日に発生したCMEによる乱れが 2日半ほどかかってやって来た様です。 速度はその後更に高まって、 現在は520km/秒と高速になっています。 一方、磁場強度は4nTに下がり、平均的な状態に戻っています。 磁場の南北成分は、 南を向いたり北を向いたり、ゆっくり切り替わっています。 南を向いた頃に磁気圏の活動が強まっていて、 現在は速度の高まりも重なっているためか、 AE指数は500〜1000nTの中規模の変化になっています。 (c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の右側へ広がるCME。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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