宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:59)
今日、M1.0の中規模フレアが発生しました。
また、M9.7の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 9 11:37 C5.2
11:00 C3.4
09:16 C3.8
05:42 M1.0
02:20 C5.7
6/ 8 19:56 C5.0
17:35 M1.2
14:20 M1.5
13:16 C9.5
12:15 M1.6
10:26 M9.7
09:22 M3.4
08:35 C4.3
07:30 C4.7
07:09 C4.0
04:00 C7.0
03:17 C5.7
01:14 M1.2
6/ 7 21:07 C7.0
19:56 C5.0
17:41 M4.0
16:10 C7.8
15:43 C4.6
14:09 C5.0
12:39 C6.8
12:01 C5.9
10:24 C5.8
09:26 C7.5
05:21 C8.7
04:46 C7.8

黒点  6/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
3697 19 βγδ X1
3698 4 β ---
3701 3 β ---
3702 4 β ---
3703 7 βγ M1
3704 1 α ---
3707 6 β ---
3708 3 β C7
3709 6 β M4

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:56 458 -0.7
-2 h 469 +1.0
-4 h 481 -0.9
-6 h 502 -0.9
-8 h 510 +1.9
-10 h 489 +0.0
-12 h 503 -2.2

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -17 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -19 -/ -
-6 h -18 -/ -
-8 h -19 -/ -
-10 h -21 -/ -
-12 h -20 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 58 2x10^1
6/ 9 342 1x10^2
6/ 8 1030 2x10^2
6/ 7 0 2x10^2
6/ 6 0 2x10^2
6/ 5 0 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/ 6/ 4 13:58 太陽風の乱れが到来しましたが、磁気圏は穏やかに推移しています。
2024/ 6/ 5 15:21 太陽風は平均的な状態で、磁気圏は穏やかです。
2024/ 6/ 6 12:46 太陽風は低速になっています。磁気圏も概ね静穏です。
2024/ 6/ 7 13:23 太陽風は低速の状態が続いています。5月の黒点相対数は 171.7 でした。
2024/ 6/ 8 13:31 M9.7の中規模フレアが発生しました。CMEによる乱れが到来する可能性があります。
最新のニュース

2024/ 6/ 9 12:59 更新
CMEによる太陽風の乱れは、10日午後に到来する可能性があります。

担当 篠原

昨日、8日10時半(世界時8日1時半)の
M9.7中規模フレアの時に発生した
CME(コロナ質量放出)のその後の様子を、
SOHO衛星LASCO C2、C3と
STEREO Ahead衛星COR2の2つの動画で紹介します。

NOAA/SWPCの太陽風予報によると、
このCMEによる太陽風の乱れは、
明日の午後、10日15時(世界時10日6時)頃に
地球に到来する可能性があるとのことです。
動画を見ると、CMEの端の方が地球(緑の丸)に達しています。

このため、真正面の場合と比べると影響は小さくなりそうですが、
太陽風磁場の強まりが到来して南向きに強まった場合は、
磁気圏の活動も激しくなります。
乱れが到来した後の太陽風の変化に注目して下さい。

SOHO衛星の動画では、
途中から白い細かいノイズが画面全体を覆うように発生しています。
これは、フレアによって太陽からやって来た
非常に速度の高い(高エネルギーの)陽子が
衛星に当たっているためです。
この様子からsnowstorm (吹雪)とよばれています。

GOES衛星によるグラフの増加と見比べてみて下さい。
現在は値がだいぶ下がっているので、
SOHO衛星のノイズも減少しています。

M9.7を起こした3697黒点群は、
太陽の西の端(右端)に近付いていて、この後見えなくなります。


太陽風は、ACE衛星の速度のグラフが途中不安定になっていますが、
現在は450km/秒と平均的な状態です。
磁場強度は10nTから3nTへゆっくり下がり、
やや弱い状態になっています。

AE指数は、グラフの途中まで小規模の変化が続いていますが、
最後は変化がなくなっています。
基本的には穏やかに推移しています。



M9.7中規模フレアの時に発生したCMEの様子。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


M9.7中規模フレアの時に発生したCMEの様子。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽風の乱れは10日15時(世界時10日6時)頃に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。