宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:59)
今日、C7.3の小規模フレアが発生しました。
また、X1.1の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風が非常に高速です。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/25 09:56 C5.6
09:21 C3.9
06:59 C3.5
02:28 C5.6
01:13 C7.3
00:16 C5.3
3/24 23:33 C5.2
22:03 M1.2
21:30 M1.0
21:14 M1.1
20:10 C9.7
18:48 C9.5
18:22 C7.4
17:30 C6.2
16:37 M1.3
16:10 C8.2
14:58 M2.2
14:41 C4.2
13:31 C3.8
13:00 M1.1
12:31 M1.4
10:48 M2.1
09:52 M1.4
08:31 M2.4
07:46 C7.9
07:23 C5.1
05:03 C9.9
04:35 C9.0
03:53 C9.9
01:23 M2.8
3/23 23:49 M3.8
22:32 M5.2
22:05 M1.1
21:38 M1.3
20:59 C5.9
20:15 M1.0
17:53 C7.2
17:15 M1.1
16:32 M3.1
15:50 M2.4
14:41 C7.8
13:48 M1.5
13:33 M1.2
10:01 X1.1
08:54 C8.3
06:18 M1.1
05:21 M4.3
05:01 C5.9
03:14 C3.8
01:49 C4.9
01:26 C4.1

黒点  3/25 (NOAA)
磁場 フレア
3614 3 β X1
3615 54 βγδ M5
3617 5 β C5
3619 3 β ---
3620 2 α ---
3621 3 β ---
3622 5 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:56 763 +16.8
-2 h 810 +17.7
-4 h 805 +19.0
-6 h 842 +21.2
-8 h 806 +9.8
-10 h 784 +14.4
-12 h 718 -3.1

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -76 -/ -
-2 h -94 -/ -
-4 h -113 -/ -
-6 h -130 -/ -
-8 h -103 -/ -
-10 h -101 -/ -
-12 h -32 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 40 2x10^1
3/25 469 2x10^2
3/24 956 2x10^2
3/23 285 1x10^2
3/22 0 1x10^2
3/21 0 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/ 3/20 13:11 3615黒点群でフレアの発生が続いています。太陽風は平均的な状態です。
2024/ 3/21 13:21 M7.4の中規模フレアが発生しました。太陽風の小さい乱れが到来しています。
2024/ 3/22 13:57 太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が激しくなりました。
2024/ 3/23 13:40 X1.1の大規模フレアが発生しました。太陽風の乱れが到来しそうです。
2024/ 3/24 13:10 X1.1大規模フレアによる太陽風の乱れは、25日に到来しそうです。
最新のニュース

2024/ 3/25 11:59 更新
太陽風の強い乱れが到来し、磁気圏の活動が一時的に激しくなりました。

担当 篠原

昨夜遅く、24日23時20分(世界時24日14時20分)頃に、
太陽風の急な強まりがACE衛星で観測されました。
速度は、550km/秒から800km/秒へ上がってかなり高速になり、
磁場強度は、7nTから20nT、
そして30nTとかなり強い状態になりました。

23日の昼に発生したX1.1の大規模フレアの時の
CME(コロナ質量放出)による太陽風の強まりだと思われます。
その場合、乱れは1日半で地球へやって来たことになり、
昨日紹介したNOAA/SWPCの予報よりも半日早くなりました。

気象庁地磁気観測所による茨城県柿岡の地上磁場観測では、
24日23時35分(世界時24日14時35分)頃に、
磁場の急な強まりが発生しています。
太陽風の強まりが地球に達して、
磁気圏を強く圧縮したことを示しています。

注目していた太陽風磁場の南北成分は、
乱れの初めに-20nTに達する強い南向きが
1時間ほど発生しています。
速度の高まりもあり、
この影響で磁気圏の活動は非常に激しくなりました。
AE指数は、2500nTに達する激しい変化が発生しています。

ただ、磁場の南向きの変化は短時間で終わり、
25日1時(世界時24日16時)以降は、
ほとんど北向きで推移する様になっています。
現在も+20nTと北向きにとても強まった状態です。

このため、磁気圏の激しい活動は短時間で終わり、
AE指数はすぐに変化が小さくなり、
グラフの最後は300nT程度の変化になっています。

一方、Dst指数の速報値は、磁気圏活動の強まりにより
-130nTまで下がり(マイナス方向に強まります)、
大きい磁気嵐が発生しました。
しかし、こちらも現在は-92nTまで戻っていて、
乱れの規模は縮小しています。

太陽風の速度は、乱れが始まって半日過ぎた現在も
760km/秒と高まった状態が続いています。
もし、太陽風磁場の南北方向の変化が反対だった場合は、
-20nTの強い南向きの状態が10時間以上続いたことになります。
その場合は、かなり激しい磁気圏の乱れが発生したでしょう。

今回の太陽風の乱れにより、
昼側にいたGOES衛星の磁場が南向き(マイナス側)になる
という変化が観測されています。
静止衛星であるGOES衛星では、
通常は地球磁場の北向き(プラス側)が観測されていますが、
太陽風の強まりによって一時的に太陽風の領域に入ってしまい、
太陽風の南向きの磁場を観測したのです。

太陽風の強まりは、この後どのくらいまで続くでしょうか。
また、磁場の南北成分が南向きに切り替わる変化が
発生するでしょうか。
引き続き注目してください。


太陽は、3615黒点群の活動は次第に落ち着いています。
昨夜まではM1〜2の中規模フレアが数回発生しましたが、
今日に入ってからは、C3〜5の小規模フレアに留まっています。

X線グラフは全体の強度が下がり、
フレアの変化も少なくなっています。

一方、可視光写真では、
3615群は大きい姿を保っています。
フレアの発生はこれで終わるのか、
しばらく休んで再び強まるのか、この後も注目してください。




24日23時35分(世界時24日14時35分)頃に地上磁場の急な強まりが観測されました。
(c) 気象庁地磁気観測所


Dst指数の速報値は、-130nTまで下がっています。
(c) 京都大学WDC


GOES衛星の磁場が一時的に南向きになりました。
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース


3615黒点群の拡大写真。
(c) SDO衛星HMII (NASA)、作図 : 宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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