宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:40)
今日、X1.1の大規模フレアが発生しました。
また、M2.0の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風南向き磁場が大きくなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/23 10:01 X1.1
08:54 C8.3
06:18 M1.1
05:21 M4.3
05:01 C5.9
03:14 C3.8
01:49 C4.9
01:26 C4.1
3/22 23:33 C6.4
22:45 C8.4
22:21 C6.0
20:11 C4.3
14:41 C3.6
13:51 C5.7
13:31 C2.8
02:58 C5.8
3/21 20:25 C8.7
14:41 C2.1
13:33 C2.2
09:03 C3.7
08:13 C8.9
07:49 M2.0
06:25 C3.4

黒点  3/23 (NOAA)
磁場 フレア
3607 2 β ---
3608 2 β ---
3614 4 β C8
3615 52 βγδ M4
3616 1 β ---
3617 6 β C4
3618 6 β ---
3619 5 β ---
3620 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:34 359 -7.0
-2 h 364 -1.0
-4 h 349 +3.0
-6 h 453 +6.1
-8 h 489 +4.7
-10 h 444 +4.8
-12 h 342 +4.5

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -10 -/ -
-2 h 1 -/ -
-4 h -18 -/ -
-6 h -21 -/ -
-8 h -24 -/ -
-10 h -21 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 2x10^1
3/23 0.7 1x10^2
3/22 0.3 1x10^2
3/21 0.4 1x10^2
3/20 0.5 2x10^2
3/19 1.1 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/ 3/18 12:37 Cクラスのフレアが頻繁に発生しています。太陽風は更に低速になっています。
2024/ 3/19 13:00 M6.7の中規模フレアが発生しました。太陽風の小さい強まりが到来しました。
2024/ 3/20 13:11 3615黒点群でフレアの発生が続いています。太陽風は平均的な状態です。
2024/ 3/21 13:21 M7.4の中規模フレアが発生しました。太陽風の小さい乱れが到来しています。
2024/ 3/22 13:57 太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が激しくなりました。
最新のニュース

2024/ 3/23 13:40 更新
X1.1の大規模フレアが発生しました。太陽風の乱れが到来しそうです。

担当 篠原

23日10時(世界時23日1時)に、
X1.1の大規模フレアが発生しました。
初めに中心部北側の3614黒点群で輝きが始まり、
続く様に中心部南側の3615群で輝きが発生しています。
X線強度が最大に達した23日10時半(世界時23日1時半)頃は、
両方が明るく輝いています。

フレアの様子をSDO衛星AIA131の動画で紹介します。
2つの領域が見える様に、1枚目の拡大動画は縦長にしています。
動画は、昨夜に3614群で発生した
C6.0、C6.2、C8.4の小規模フレアから始まっています。
その後、3615群で、M4.2、M1.1の中規模フレアが発生し、
3614群と3615群で一斉にX1.1の輝きが始まります。

動画の前半のC8.4フレアの時のCME(コロナ質量放出)の様子を、
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画で紹介します。
太陽から上向きに飛び出しているので、
地球への影響はありません。

そして、X1.1フレアでは、激しいCMEが発生した様です。
まだ発生直後なので画像がそろっていないのですが、
STEREO Ahead衛星COR2による部分的な動画を掲載します。
太陽全体を丸く囲むようにガスが広がっています。
フルハロー型のCMEになっている様です。

太陽風の乱れは地球へ向かっている様です。
2日程度でやって来ると考えると、
明後日、25日の朝から夕方にかけてくらいでしょうか。
この後の情報に注目してください。


太陽風は、速度は350〜370km/秒と低速の状態が続いている様です。
磁場強度は、8〜10nTとやや強めの状態が続き、
グラフの最後は5〜10nTでやや不安定なデータになっています。

磁気圏は静穏になっていて、
AE指数は変化が見られなくなっています。

SDO衛星AIA131では、
コロナホールが太陽の西側に更に進んでいます。
明日くらいからこの領域の影響で太陽風の速度が高まりそうです。
CMEによる乱れとともに、こちらの変化にも注目してください。



X1.1の大規模フレアなど、3614群と3615群の活動の様子。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


X1.1の大規模フレアなど、3614群と3615群の活動の様子。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の上側へ飛び出すCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を丸く囲むように広がるフルハロー型のCMEが発生しています。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。