宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:21)
今日、M1.5の中規模フレアが発生しました。
また、X3.3の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/10 09:37 M1.5
08:58 C3.9
02:53 M1.2
2/ 9 21:53 X3.3
20:10 C2.4
19:15 C6.2
16:56 C5.6
16:26 C9.4
11:16 C6.6
09:37 M3.1
08:20 M3.9
07:16 C2.8
03:57 M1.3
02:49 C2.7
02:00 C7.0
01:13 C6.1
00:19 M1.8
2/ 8 23:15 M1.2
21:45 M3.4
20:30 C9.8
19:40 C3.4
17:41 C4.4
10:28 C3.9
05:20 C3.4
02:44 M1.3

黒点  2/10 (NOAA)
磁場 フレア
3571 2 α ---
3574 2 α C4
3576 27 βγδ M3
3577 1 α ---
3579 1 α ---
3580 1 α ---
3581 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:11 439 +2.7
-2 h 453 +5.7
-4 h 398 +5.4
-6 h 404 +1.3
-8 h 422 +1.8
-10 h 447 +1.8
-12 h 467 +0.8

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 33 -/ -
-2 h 34 -/ -
-4 h 21 -/ -
-6 h 18 -/ -
-8 h 8 -/ -
-10 h -1 -/ -
-12 h -4 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 177 4x10^1
2/10 187 1x10^2
2/ 9 2 1x10^2
2/ 8 0 2x10^2
2/ 7 1 2x10^2
2/ 6 1 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/ 2/ 5 12:11 Mクラスのフレアが連続しています。太陽風は平均的な速度になっています。
2024/ 2/ 6 13:20 M4.2の中規模フレアが発生しました。太陽風はやや高速になっています。
2024/ 2/ 7 12:52 M5.1の中規模フレアが発生しました。太陽風は平均的な状態です。
2024/ 2/ 8 13:26 太陽ではフレアが続いています。1月の黒点相対数は 123.0 でした。
2024/ 2/ 9 12:20 M3.4、M3.9などの中規模フレアが発生しています。
最新のニュース

2024/ 2/10 10:21 更新
X3.3の大規模フレアが発生しました。

担当 篠原

昨夜、9日22時(世界時9日13時)に、
太陽の南西の端(右下)の向こう側で、
X3.3の大規模フレアが発生しました。
2日前まで見えていた3575黒点群で発生した様です。

X3.3というフレアの規模は、
世界時2023年12月31日に発生したX5.0に次いで、
現在の第25活動周期では2番目の大きさです。
太陽の向こう側で発生しているので、
本当の規模はこれよりも大きかった可能性があります。

このフレアに伴って、
CME(コロナ質量放出)が太陽の右下へ広がっています。
太陽の向こう側で発生した現象なので、
太陽風の乱れは地球へは来ないのではないでしょうか。
フレアの発生が1週間ほど早ければ、
大きい乱れが地球へ到来していたかもしれません。

また、このフレアにより、
太陽から飛んでくる非常に高速の陽子(太陽放射線)が増加しています。
GOES衛星のグラフを見ると、赤線が100の線を超えています。
これは、世界時1月29日以来の高まりです。
SOHO衛星LASCO C3(青い画像)の動画の後半で、
白いノイズが増えているのは、
この放射線が衛星に当たっているためです。

太陽では、中心付近の3576群で、
今日未明、10日3時(世界時9日18時)にM1.2の中規模フレア、
そして、今朝、10日9時半(世界時10日0時半)にも
M1.5の中規模フレアが発生しています。
3576群ではCクラスの小規模フレアも繰り返し発生しています。
引き続き注目して下さい。


太陽風は、速度が450km/秒から400km/秒へ少し下がり、
平均的な状態が続いています。
磁場強度は4nTで推移していましたが、
グラフの後半で一時的に9nTに強まり、
その後3nTへ下がって、やや弱くなっています。

磁気圏は穏やかで、
AE指数は250nTの小規模の変化が1度起きた程度です。

SDO衛星AIA193では、コロナホールは特に見えません。
太陽風は穏やかに推移しそうです。



南西の端の向こう側で発生した、X3.3の大規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右下へ広がるCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。