宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by NIT, Kagoshima College |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2023/ 9/13 13:46 更新 太陽風磁場の強まりが到来して、磁気圏の活動が強まりました。現在は穏やかです。 担当 篠原 昨夜、太陽風磁場の強まりが到来して、 磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が活発になりました。 ACE衛星のグラフでは、12日22時(世界時12日13時)頃に、 磁場強度が5nTから20nTへ強まる変化が発生しています。 南北成分は、グラフの初めは弱い北寄りでしたが、 磁場の強まりとともに南向きに大きく振れて、 -20nTの変化が発生しています。 この間、太陽風の速度は370〜400km/秒と特に変化はなく、 やや低速で推移しています。 磁場が南向きに強まった影響で磁気圏の活動が強まり、 AE指数は800nT程度の中規模の変化が続く様になり、 一時的に1700nTの激しい変化も発生しています。 極域では活発なオーロラが発生したのではないでしょうか。 Dst指数の速報値は、 -79nTの変化に達していて(マイナス方向に強まります)、 中規模の磁気嵐になっています。 今朝以降、太陽風の磁場強度は5nTと平均的な値に戻り、 速度は430km/秒と平均的な状態へ少し上がっています。 磁場の南北成分は0nT付近で小さく変化する様になっているため、 磁気圏の活動は穏やかになり、 AE指数の変化は小さくなっています。 どの変化かは分かりませんでしたが、 3〜4日前に太陽で弱いCME(コロナ質量放出)が発生して、 その乱れがやって来たのではないでしょうか。 太陽は、北西(右上)の3423黒点群でM2.5の中規模フレア、 中心部北側(上側)の3425群でC4.7の小規模フレア、 東側(左側)の3429群でC4.6の小規模フレアなど、 あちこちで活動が発生しています。 X線グラフを見ると、変化としては減っている印象ですが、 引き続き注目してください。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |