宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:51)
昨日、C3.0の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/15 --- ---
3/14 20:00 C2.9
14:43 C3.0
3/13 19:17 C3.1

黒点  3/15 (NOAA)
磁場 フレア
3245 2 α ---
3247 1 α ---
3249 1 α ---
3250 5 β C3
3251 1 α ---
3252 1 α ---
3254 5 β C3
3255 1 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:44 542 +1.1
-2 h 415 +2.1
-4 h 411 -5.4
-6 h 402 -5.3
-8 h 414 +2.1
-10 h 424 -4.4
-12 h 420 -2.2

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -51 -/ -
-2 h -48 -/ -
-4 h -46 -/ -
-6 h -24 -/ -
-8 h -26 -/ -
-10 h -25 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 16 4x10^1
3/15 22 1x10^3
3/14 13 1x10^3
3/13 13 7x10^2
3/12 0 3x10^3
3/11 0 4x10^3

静か 激しい 非常に


















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X線3日1日 (GOES)
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SUVI131 (GOES)
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Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 3/10 13:42 太陽風は平均的な状態です。磁場が南寄りに変化して、磁気圏はやや活動的です。
2023/ 3/11 09:24 フィラメント噴出が発生し、CMEが飛び出しています。
2023/ 3/12 10:00 太陽の南西でフィラメント噴出が発生しました。太陽風は低速になっている様です。
2023/ 3/13 13:24 太陽で噴出が続いています。太陽風はやや低速です。
2023/ 3/14 14:04 太陽の向こう側でハロー型のCMEが発生しました。太陽風の乱れが到来しています。
最新のニュース

2023/ 3/15 13:51 更新
CMEによる太陽風の乱れが到来しました。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

半月前の活動ですが、
ニュージーランドの米戸 実さんよりお送りいただいた、
2月27日のオーロラの写真を紹介します。

世界時2月24日のCMEによる太陽風の乱れが
世界時26日に到来して、
その後続いた磁場の南向きの強まりにより、
AE指数が1000nT前後の変化をしていた頃の撮影です。
詳しい状況については、2月27日28日の記事をご覧下さい。
世界時27日には2つめのCMEも到来していますが、
この写真の後です。

天頂までそびえ立つ様なものすごいオーロラだったそうで、
2枚目で見える月夜とオーロラの境界あたりも
肉眼で真っ赤に見えたそうです。
また、下方の緑色も肉眼で判別がつくほどだったそうです。

ものすごい写真をありがとうございます。
明るいオーロラに照らされて、
水面が不思議な色合いになっています。
写真は10日前に送っていただいていたのですが、
私の事情で掲載が今日になってしまいました。



太陽風は、昨日のニュースの後、
速度は450km/秒へ少し高まって、
その後は400km/秒近くまで下がっていきました。
そして、先ほど、15日13時(世界時15日4時)に、
次の乱れが到来して、速度は550km/秒へ高まっています。

磁場強度も同様で、
15nTから7nTへ下がって落ち着いていましたが、
速度と同時に20nTへ急に強まっています。

13日のニュースで紹介した、
世界時12日18時のCMEによる乱れと考えると、
到来まで2日半となります。
速度の高まりから考えるとこの辺りでしょうか。

磁場の南北成分は、昨日以降南寄りの変化が続いていました。
このため、磁気圏の活動も強まっていて、
AE指数は500〜800nTの中規模の変化が連続しています。

先ほど到来した乱れでは、
磁場は最初に南向きに強まりましたが、
その後北向きに切り替わり、最後でまた南向きに変化しています。
磁場の向きにより、磁気圏の活動の様子が変わります。
この後の変化に注目してください。


太陽は、3250群でC3.0、
3254群でC2.9の小規模フレアが発生しています。
全体としては比較的穏やかな状態です。




ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時2月27日9時51分に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時2月27日9時54分に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。