宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:20)
今日、C1.9の小規模フレアが発生しました。
また、M1.2の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 5 10:43 C1.9
12/ 4 21:32 C2.0
02:36 M1.2
12/ 3 19:59 C2.3
15:15 C3.1
03:14 C1.5

黒点 12/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
3153 13 β C2
3155 14 β C2
3156 4 β C2
3157 6 β M1
3158 6 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:15 506 -2.0
-2 h 505 +1.0
-4 h 518 +4.2
-6 h 506 +3.2
-8 h 505 -0.9
-10 h 514 -4.1
-12 h 512 -2.6

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -25 -/ -
-2 h -15 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -28 -/ -
-8 h -36 -/ -
-10 h -41 -/ -
-12 h -33 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.4 1x10^3
12/ 5 0.6 1x10^4
12/ 4 0.5 3x10^4
12/ 3 0.5 3x10^4
12/ 2 0.5 2x10^4
12/ 1 0.5 9x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/11/30 13:47 太陽風は速度が600km/秒台に高まり、磁気圏活動も強まりました。
2022/12/ 1 12:31 太陽風は600km/秒と高速で、磁気圏活動の強まりも発生しています。
2022/12/ 2 14:39 高速の太陽風が続き、磁気圏も活動的です。11月の黒点相対数は 77.6 でした。
2022/12/ 3 13:40 600km/秒前後の高速太陽風が続いている様です。磁気圏も活動的です。
2022/12/ 4 13:28 M1.2の中規模フレアが発生しました。高速風は続いていますが、速度は下がっています。
最新のニュース

2022/12/ 5 14:20 更新
太陽風は高速で、磁場が南向きに変化して磁気圏の活動が強まりました。「しらせ」からのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

12月1日にオーストラリアを出発して、
南極・昭和基地へ向かっている「しらせ」で撮影されたオーロラの写真を、
第64次南極地域観測隊越冬隊員の田中良昌さんからいただきました。

現在南半球は夏なので、
昭和基地まで行ってしまうと白夜になってオーロラは見えなくなりますが、
途中の海上では天気が良ければ見ることができるそうです。
その限られた期間の限られた晴れ間にきれいなオーロラが現れました。

現在の太陽風は、500km/秒と高速の状態が続いています。
磁場強度は、昨日のニュースの頃は6nTで、
南北成分は北寄りになっていたため、
磁気圏の活動は穏やかになっていました。

しかし、昨夜、4日21時(世界時4日12時)頃から
磁場強度が8nTに少し強まるとともに、
南北成分が南向きに偏るようになり、
-5nTから -7nTの南向きが、全体で8時間ほど続きました。
このため、磁気圏の活動は一気に強まり、
AE指数は、1000〜1500nTの大規模な変化がしばらく続いています。

「しらせ」では、現地4日20〜24時(世界時4日13〜17時)頃に
晴れ間からオーロラを見ることができたそうです。
AE指数のグラフが最も大きく変化している頃で、
最高のタイミングだった様です。

現地は強風+大波で、甲板には出られなかったそうで、
艦橋の中から窓越しの撮影だったそうです。
船がかなり揺れていたため、
1秒露出でも星がぶれてしまったとのことです。
1枚目の中心部、2枚目は中心の少し上側に、
左下に傾いた南十字が写っています。

迫力ある海面も写っていて、臨場感がすごいです。
貴重な写真をどうもありがとうございます。


太陽風磁場の南北成分は、この変化の後は北向きに変わり、
グラフの最後で弱い南向きに変化しています。
AE指数は、後半は変化がなくなっていて、現在の磁気圏は穏やかです。

SDO衛星AIA193では、中心部にコロナホールが縦に伸びていて、
現在、地球の方向に速度の高い太陽風が吹き出していると考えられます。
今週の後半にかけて太陽風速度の高まりが続きそうです。


太陽は、南東(左下)の3153群、北西(右上)の3155群、
北東(左上)の3156群でC1〜2の小規模フレアや
小さい活動が頻繁に発生しています。
規模は小さいですが、少しにぎやかな様子になっています。

変化が大きくなるようであれば、
次第に注意が必要になるでしょう。




南極・昭和基地へ向かう「しらせ」で4日夜に撮影されたオーロラ。
(c) JARE64 田中良昌氏


南極・昭和基地へ向かう「しらせ」で4日夜に撮影されたオーロラ。
(c) JARE64 田中良昌氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。