宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/ 9/10 09:51 更新 太陽風は平均的な速度に下がっています。磁気圏も穏やかになっています。 担当 篠原 太陽風の速度は、昨日のニュースの後に500km/秒台を割り、 ちょうど400km/秒まで下がったところです。 9月3日に始まった太陽風速度の高まりは、6日ほど続きました。 磁場強度は、5〜6nTと平均的な状態です。 南北成分は、南北に変化していますが、 北向き(プラス)の時間が次第に長くなっています。 速度が下がってきたこともあり、 磁気圏の活動は次第に穏やかになっています。 AE指数は、 グラフの中程で1500nTに達する大きい変化が発生していますが、 以降は小さい変化が見られる程度になっています。 SDO衛星では、太陽の中心部にコロナホールは見られず、 太陽風は穏やかに推移しそうです。 太陽では、昨夕、9日17時(世界時9日8時)頃から、 太陽を囲むようにとても淡いCME(コロナ質量放出)が広がっている様です。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。 かなり分かりにくいですが、 太陽の右上側を中心にガスが広がっている様です。 SDO衛星の太陽の画像では、対応する変化は特に見られないのですが、 STEREO Ahead衛星COR2でのCMEの広がりを見ると、 太陽のこちら側で発生した現象の様に思います。 その場合、4日後くらいに太陽風の弱い乱れが到来するかもしれません。 フレアは、C1の小さい小規模フレアが2回発生した程度で、 太陽は穏やかです。 放射線帯の高エネルギー電子は、 2機のGOES衛星で1万を超えた状態が続いていますが、 昨日よりも少し減少しています。 太陽風の速度が下がったので、この後も低下が続くでしょう。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子 ( 2 MeV 以上 ) の変化 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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