宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:34)
今日、C7.1の小規模フレアが発生しました。
また、M8.6の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/31 02:38 C7.1
01:37 C5.4
8/30 19:45 C3.0
17:22 C2.4
13:48 C7.6
10:22 M1.7
06:44 C6.0
03:48 M4.7
02:02 M2.5
01:02 M2.3
8/29 23:30 M2.5
19:38 M8.6
17:57 C8.6
15:35 C4.1
14:36 C4.7
12:24 M3.4
11:43 C3.8
08:33 C7.6
03:22 M4.7
00:51 M6.7

黒点  8/31 (NOAA)
磁場 フレア
3086 2 β ---
3089 28 βγ C2

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:25 552 +1.1
-2 h 580 -0.8
-4 h 560 +1.9
-6 h 571 +4.1
-8 h 613 +5.8
-10 h 548 +0.6
-12 h 548 +2.8

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 4 -/ -
-2 h 9 -/ -
-4 h 5 -/ -
-6 h 4 -/ -
-8 h 7 -/ -
-10 h -1 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.4 2x10^1
8/31 0.5 3x10^2
8/30 0.9 3x10^2
8/29 2.0 2x10^2
8/28 24.2 3x10^2
8/27 27.5 6x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 8/26 13:07 Mフレアが2回発生しています。太陽風は低速になっています。
2022/ 8/27 11:46 M7.2、M5.3などの中規模フレアが発生しました。太陽風は低速です。
2022/ 8/28 10:06 3088黒点群の活動が続いています。CMEによる太陽風の乱れが到来する可能性があります。
2022/ 8/29 13:04 M6.7、M4.6の中規模フレアが発生しました。CMEの乱れも到来しています。
2022/ 8/30 13:14 3088黒点群でMフレアの発生が続いています。太陽風は高速です。
最新のニュース

2022/ 8/31 13:34 更新
3088群でM2.1の中規模フレアが発生しました。太陽風はより高速になっています。

担当 篠原

太陽の南西の端に沈んで行った3088黒点群の活動が続き、
太陽の端を超えた部分を地球から見ることができています。
中でも、今日未明、31日2時(世界時30日17時)頃から始まった活動では、
初めにC5.4、C7.2と小規模フレアのX線強度の強まりが観測され、
そこから更にM2.1と中規模フレアに高まる変化が発生しました。

SDO衛星AIA131の動画を掲載します。
初めに2つの短時間の輝きが起き、
そこから領域全体が輝くような変化が発生しています。

3088群は、29日の昼頃に完全に見えなくなったので、
それから1日半分、太陽の向こう側へ進んでいます。
その状況で太陽の端から顔を出した領域だけで
M2.1のX線強度が観測されたのです。
実際の規模はどのくらいだったのでしょうか。

このフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載しますが、
この動画では、初めに右上、続いて左下にCMEが飛び出し、
それらを追いかける様に、右方向、
そして、青い写真のC3を見ると、
太陽全体を丸く囲むように広がるハロー型のCMEも発生しています。

初めの2つは、プロミネンス噴出によるもので、
次のGOES衛星SUVI 304の動画を見て下さい。
太陽の右上と左下でそれぞれ噴出が起きています。

これに続くCMEが3088群のフレアに関係するものですが、
3088群がある右横に噴き出すだけでなく、
太陽の反対方向に向かって噴き出す時に見られる
ハロー型のCMEが発生している点が興味深いです。
3088群から向こう斜め方向に飛び出したのか、
3088群のさらに向こう側の領域で活動が発生したのでしょうか。

今後は、フレアはもう見えなくなりそうですが、
CMEによって活動の様子を探ることはできます。
引き続き注目してください。

太陽のこちら側は、3089黒点群が大きな姿を保っています。
しかし、フレアの発生は少なく、穏やかな状態です。


太陽風は、速度が550〜600km/秒と、
昨日よりも高まった状態になっています。
磁場強度は、5nTから12nTに強まり、
途中、15nTへの急な変化が発生しますが、
以降は次第に下がって、
現在は7nTと平均的な状態に戻りかけています。

SDO衛星AIA193の南西側(右下)に達している
コロナホールの影響が強まっている様です。
しかし、今後は影響が弱まって、
次は東側(左)のコロナホールの影響が、
4〜5日後くらいからやって来るのではないでしょうか。

太陽風磁場の南北成分は、
北寄りの傾向になっていますが、時々弱い南向きになり、
AE指数で小規模の変化が発生しています。



太陽の向こう側で発生したM2.1などのフレアの様子。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽から次々と噴出するCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右上と左下で発生したプロミネンス噴出。GOES衛星SUVI 304。
(c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。