宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2022/ 8/31 13:34 更新 3088群でM2.1の中規模フレアが発生しました。太陽風はより高速になっています。 担当 篠原 太陽の南西の端に沈んで行った3088黒点群の活動が続き、 太陽の端を超えた部分を地球から見ることができています。 中でも、今日未明、31日2時(世界時30日17時)頃から始まった活動では、 初めにC5.4、C7.2と小規模フレアのX線強度の強まりが観測され、 そこから更にM2.1と中規模フレアに高まる変化が発生しました。 SDO衛星AIA131の動画を掲載します。 初めに2つの短時間の輝きが起き、 そこから領域全体が輝くような変化が発生しています。 3088群は、29日の昼頃に完全に見えなくなったので、 それから1日半分、太陽の向こう側へ進んでいます。 その状況で太陽の端から顔を出した領域だけで M2.1のX線強度が観測されたのです。 実際の規模はどのくらいだったのでしょうか。 このフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載しますが、 この動画では、初めに右上、続いて左下にCMEが飛び出し、 それらを追いかける様に、右方向、 そして、青い写真のC3を見ると、 太陽全体を丸く囲むように広がるハロー型のCMEも発生しています。 初めの2つは、プロミネンス噴出によるもので、 次のGOES衛星SUVI 304の動画を見て下さい。 太陽の右上と左下でそれぞれ噴出が起きています。 これに続くCMEが3088群のフレアに関係するものですが、 3088群がある右横に噴き出すだけでなく、 太陽の反対方向に向かって噴き出す時に見られる ハロー型のCMEが発生している点が興味深いです。 3088群から向こう斜め方向に飛び出したのか、 3088群のさらに向こう側の領域で活動が発生したのでしょうか。 今後は、フレアはもう見えなくなりそうですが、 CMEによって活動の様子を探ることはできます。 引き続き注目してください。 太陽のこちら側は、3089黒点群が大きな姿を保っています。 しかし、フレアの発生は少なく、穏やかな状態です。 太陽風は、速度が550〜600km/秒と、 昨日よりも高まった状態になっています。 磁場強度は、5nTから12nTに強まり、 途中、15nTへの急な変化が発生しますが、 以降は次第に下がって、 現在は7nTと平均的な状態に戻りかけています。 SDO衛星AIA193の南西側(右下)に達している コロナホールの影響が強まっている様です。 しかし、今後は影響が弱まって、 次は東側(左)のコロナホールの影響が、 4〜5日後くらいからやって来るのではないでしょうか。 太陽風磁場の南北成分は、 北寄りの傾向になっていますが、時々弱い南向きになり、 AE指数で小規模の変化が発生しています。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽から次々と噴出するCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の右上と左下で発生したプロミネンス噴出。GOES衛星SUVI 304。 (c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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