宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2022/ 8/28 10:06 更新 3088黒点群の活動が続いています。CMEによる太陽風の乱れが到来する可能性があります。 担当 篠原 昨日、27日11時(世界時27日2時)に3088黒点群で発生した M4.8の中規模フレアの様子を、 SDO衛星AIA131の動画で紹介します。 昨日のニュースでは初めの部分を紹介しただけでしたが、 フレアは長い時間輝きが続くタイプで、 GOES衛星のX線グラフでも 大きな山となって変化が現れています。 このフレアに伴って、 CME(コロナ質量放出)が発生しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。 青色のC3は途中の写真が欠けているので、 ガスの動きが見にくくなっています。 地球に対してかなり斜めの噴出ですが、 NOAA/SWPCの予報では(3枚目の図)、 飛び出したガスの端が、 明日の朝、29日6時(世界時28日21時)頃に 地球に到来するとのことです。 その場合、発生から2日程度でやって来ることになります。 太陽風は、コロナホールの影響で速度が高まる可能性があり、 その高速風に重なる様に乱れが到来するのでしょうか。 3088群は、この後も、 27日20時半(世界時27日11時半)にM1.2、 28日0時(世界時27日15時)にM1.1、 28日2時(世界時27日16時)にM1.8の中規模フレアと、 C9.6、C8.8などCクラスの小規模フレアを10回以上起こしています。 引き続き注目してください。 一方、可視光写真を見ると、 3088群は西の端に達していて、これから沈んで行きます。 もうひとつの3089群の活動は少なくなっているので、 太陽は静かになるかもしれません。 太陽風は、昨日の夕方に磁場強度が7nTから12nTへ強まり、 速度も、310km/秒と低速の状態から、 360km/秒、そして430km/秒と次第に高まっています。 現在は、磁場強度は5〜8nTで変化し、 速度は400km/秒と平均的な状態です。 SDO衛星AIA193で南半球に見えている コロナホールの影響が始まったのでしょうか。 この後、さらに速度が高まって行くか注目して下さい。 磁場の南北成分は、磁場が強まったこともあり、 大きく南北に変化する様になりました。 このため磁気圏の活動も強まって、 AE指数は800nTの中規模の変化が発生しています。 太陽風のグラフの最後では、磁場は北向きになっています。 この傾向が続くと、磁気圏は穏やかになりますが、 どうなるでしょうか。 27日11時(世界時27日2時)に発生したM4.8フレア。SDO衛星AIA131。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) M4.8フレアの伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) CMEによる太陽風の乱れは29日6時(世界時28日21時)頃に到来する可能性があります。 (c) NOAA/SWPC 3089、3088黒点群の拡大写真。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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