宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2022/ 8/29 13:04 更新 M6.7、M4.6の中規模フレアが発生しました。CMEの乱れも到来しています。 担当 篠原 今日未明、29日1時(世界時28日16時)に、 太陽の南西の端近く(右下)の3088黒点群で、 M6.7の中規模フレアが発生しました。 3088群が起こしたフレアでは、最大の規模です。 3088群は、直後の29日3時半(世界時28日18時半)にも、 M4.6の中規模フレアを起こしています。 SDO衛星AIA131の動画を掲載します。 明るい部分が上に向かって噴き上がるような、 激しい活動が発生しています。 また、SDO衛星AIA171の動画を2枚目に掲載しています。 こちらでは、ポストフレアループが きれいに輝く様子を見ることができます。 このフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画では、 コロナのガスが太陽の右に向かって勢い良く飛び出しています。 直前に別の現象によるCMEが飛び出し始めていたのですが、 それを吹き飛ばす様に噴出しています。 太陽からほぼ横向きに噴き出しているので、 地球への影響はなさそうです。 3088群は、現在はほぼ見えなくなっています。 このため、太陽の活動は穏やかになりそうです。 その一方、南東(左下)の3089群は黒点が大きくなっています。 目立ったフレアの発生はなくなっているのですが、 この後はどの様に推移するでしょうか。 と書いている所で、 西に沈んだ3088群でM3.3の中規模フレアが発生しました。 X線グラフの最後にピークが現れています。 沈んだ領域のフレアなので、 本当の規模はこれよりも大きかった可能性があります。 太陽風は、注目していた27日のCMEによる太陽風の乱れが、 29日12時(世界時29日3時)に、DSCOVR衛星で観測された様です。 太陽風の速度は、昨日のニュースの後に500lkm/秒へ高まりましたが、 その後、今朝にかけて400km/秒へ下がっていました。 ここから急に470km/秒へ高まる小幅の変化が発生しています。 磁場強度も、今日に入る頃から5nTと平均的な値で安定していましたが、 グラフの最後で10nTに急に強まっています。 磁場の南北成分は、南向きに変化しています。 しかし、-5nT程度とそれほど大きくなく、 速度もあまり高まっていないので、 この状態であれば、磁気圏の活動はやや強まる程度でしょう。 太陽風のグラフの最後では、 速度も磁場強度も一旦下がって、再び上がる変化が発生しています。 引き続き、太陽風の変化に注目してください。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星AIA171によるポストフレアループの様子。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の右に向かって噴出するCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 3089黒点群の拡大写真。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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