宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:04)
今日、M6.7の中規模フレアが発生しました。
また、M4.8の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/29 12:24 M3.3
11:43 C3.7
08:33 C7.5
03:22 M4.6
00:51 M6.7
8/28 22:26 C5.3
16:17 C9.9
15:49 C5.3
14:45 C3.0
13:01 C4.4
12:31 C4.5
11:33 C7.4
09:50 M1.4
06:34 C5.1
06:00 C3.0
05:39 C4.4
02:17 C6.8
01:42 M1.0
00:47 M1.8
00:13 M1.1
8/27 23:55 C5.2
22:07 C9.6
21:42 C8.8
21:02 C4.4
20:33 M1.2
18:12 C4.4
16:47 C5.6
15:56 C8.8
15:07 C5.4
13:56 C9.6
13:07 M1.3
10:54 M4.8
09:45 C5.0
07:31 C3.4
06:46 C3.0
03:09 C4.9
01:29 C7.1
00:57 C8.4

黒点  8/29 (NOAA)
磁場 フレア
3085 1 α ---
3086 6 β C6
3087 1 α ---
3088 4 βγ M7
3089 17 βδ C3

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:55 466 -2.4
-2 h 422 +0.0
-4 h 395 -0.2
-6 h 399 +0.9
-8 h 407 +2.5
-10 h 420 +0.4
-12 h 434 +1.1

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -9 -/ -
-2 h 3 -/ -
-4 h 11 -/ -
-6 h 2 -/ -
-8 h 0 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.9 4x10^1
8/29 1.3 2x10^2
8/28 24.2 3x10^2
8/27 27.5 6x10^3
8/26 0.5 5x10^3
8/25 0.5 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 8/24 13:31 太陽は穏やかです。太陽風は平均的な状態に戻っています。
2022/ 8/25 14:11 太陽風は平均的な状態で、磁気圏は穏やかです。新しい黒点が現れています。
2022/ 8/26 13:07 Mフレアが2回発生しています。太陽風は低速になっています。
2022/ 8/27 11:46 M7.2、M5.3などの中規模フレアが発生しました。太陽風は低速です。
2022/ 8/28 10:06 3088黒点群の活動が続いています。CMEによる太陽風の乱れが到来する可能性があります。
最新のニュース

2022/ 8/29 13:04 更新
M6.7、M4.6の中規模フレアが発生しました。CMEの乱れも到来しています。

担当 篠原

今日未明、29日1時(世界時28日16時)に、
太陽の南西の端近く(右下)の3088黒点群で、
M6.7の中規模フレアが発生しました。
3088群が起こしたフレアでは、最大の規模です。

3088群は、直後の29日3時半(世界時28日18時半)にも、
M4.6の中規模フレアを起こしています。

SDO衛星AIA131の動画を掲載します。
明るい部分が上に向かって噴き上がるような、
激しい活動が発生しています。
また、SDO衛星AIA171の動画を2枚目に掲載しています。
こちらでは、ポストフレアループが
きれいに輝く様子を見ることができます。

このフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画では、
コロナのガスが太陽の右に向かって勢い良く飛び出しています。
直前に別の現象によるCMEが飛び出し始めていたのですが、
それを吹き飛ばす様に噴出しています。

太陽からほぼ横向きに噴き出しているので、
地球への影響はなさそうです。

3088群は、現在はほぼ見えなくなっています。
このため、太陽の活動は穏やかになりそうです。
その一方、南東(左下)の3089群は黒点が大きくなっています。
目立ったフレアの発生はなくなっているのですが、
この後はどの様に推移するでしょうか。

と書いている所で、
西に沈んだ3088群でM3.3の中規模フレアが発生しました。
X線グラフの最後にピークが現れています。
沈んだ領域のフレアなので、
本当の規模はこれよりも大きかった可能性があります。


太陽風は、注目していた27日のCMEによる太陽風の乱れが、
29日12時(世界時29日3時)に、DSCOVR衛星で観測された様です。

太陽風の速度は、昨日のニュースの後に500lkm/秒へ高まりましたが、
その後、今朝にかけて400km/秒へ下がっていました。
ここから急に470km/秒へ高まる小幅の変化が発生しています。
磁場強度も、今日に入る頃から5nTと平均的な値で安定していましたが、
グラフの最後で10nTに急に強まっています。

磁場の南北成分は、南向きに変化しています。
しかし、-5nT程度とそれほど大きくなく、
速度もあまり高まっていないので、
この状態であれば、磁気圏の活動はやや強まる程度でしょう。

太陽風のグラフの最後では、
速度も磁場強度も一旦下がって、再び上がる変化が発生しています。
引き続き、太陽風の変化に注目してください。



3088黒点群で発生したM6.7、M4.6の中規模フレア。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星AIA171によるポストフレアループの様子。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右に向かって噴出するCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


3089黒点群の拡大写真。SDO衛星。
(c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。