宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2022/ 8/18 13:13 更新 Mクラスのフレアが2回発生しました。太陽風の速度は570km/秒に高まっています。 担当 篠原 太陽の南西側(右下)の3078黒点群の活動が続いています。 昨日は、17日17時(世界時17日8時)に、 C9.0と大きい小規模フレアが発生し、 17日22時半(世界時17日13時半)にM2.0、 17日23時半(世界時17日14時半)にM1.0と、 中規模フレアが連続して発生しています。 2つのMフレアの様子を、 SDO衛星AIA131の動画(青緑の写真)で紹介します。 初めに領域の上側で輝きが発生し、 それが下に伸びて行って次の爆発に繋がっています。 また、活動の様子をSDO衛星AIA304(赤色の写真)で見ると、 Mフレアの直前に、 3078群の右の領域でフィラメント噴出が発生しています。 そして、それを追いかけるように、 Mフレアに伴ってコロナのガスの噴出が 3078群の領域から発生しています。 この噴出により、CME(コロナ質量放出)が発生しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を見ると、 右側のフィラメント噴出のCMEが少し先に現れて、 Mフレアの噴出が重なるように広がって行く様に見えます。 地球に対しては、斜め方向の噴出になっているので、 影響は到来しても小さいのではないかと思います。 3078群は、その後はC1〜3の小さい小規模フレアが発生した程度です。 活動は落ち着いて行くのでしょうか。 太陽では、北西(左上)の3082群でも C1〜3の小規模フレアが度々発生しています。 太陽風は、今日の未明から速度が上がり始め、 現在は570km/秒と高速の状態です。 コロナホールの影響が強まって来た様です。 太陽風の磁場強度は、10〜18nTの間を上下していて、 強まった状態です。 グラフの最後は12nTになっていますが、 速度が高まったので、 磁場強度は次第に下がっていくかもしれません。 磁場の南北成分は、北寄りの傾向が続いていたのですが、 18日1時(世界時17日16時)から18日5時(世界時17日20時)にかけて、 最大で -17nTに達する強い南向きの磁場が到来しました。 速度が500km/秒程度に高まっていたこともあり、 磁気圏の活動は一時的に強まって、 AE指数は、最大で1200nTに達する大きい変化が、 4時間ほど発生しています。 その後は、磁場は北向きに切り替わり、 AE指数も変化はなくなっています SDO衛星AIA193では、 コロナホールは南北の中緯度域に見えています。 この領域の影響が及ぶ4〜5日後くらいまで、 太陽風の速度は高まった状態が続くかもしれません。 3078黒点群で発生したM2.0、M1.0のフレアの様子。SDO衛星AIA131、304。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の下側にCMEが広がっています。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 3078黒点群の拡大写真。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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