宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:18)
昨日、C5.3の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/15 --- ---
8/14 22:56 C5.3
07:44 C4.4
03:15 C2.1
8/13 21:33 C6.7
17:26 C2.8
16:18 C6.9
13:51 C3.2
11:36 C2.0

黒点  8/15 (NOAA)
磁場 フレア
3071 1 α ---
3074 1 α ---
3076 9 β C2
3078 5 β C1
3079 15 β C7
3081 13 β C1

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:04 492 +1.7
-2 h 497 +2.3
-4 h 500 +1.6
-6 h 501 +3.5
-8 h 475 +2.3
-10 h 479 +1.2
-12 h 478 +1.4

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 -5 -/ -
-2 h -4 -/ -
-4 h -1 -/ -
-6 h 1 -/ -
-8 h -4 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.4 7x10^3
8/15 0.5 1x10^4
8/14 0.5 1x10^4
8/13 0.5 8x10^3
8/12 0.5 3x10^4
8/11 0.5 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 8/10 12:52 高速太陽風が続いています。磁気圏も活動的です。太陽立体視画像その2をどうぞ。
2022/ 8/11 10:06 太陽風は高速の状態が続いています。
2022/ 8/12 10:47 550km/秒の高速太陽風が続いています。磁場が南向きになり磁気圏活動が強まりました。
2022/ 8/13 10:20 太陽でC1〜2のフレアが発生しています。太陽風は高速の状態が続いています。
2022/ 8/14 10:38 C6.8、C6.7などの小規模フレアが発生しています。高速太陽風は速度が下がり始めています。
最新のニュース

2022/ 8/15 10:18 更新
フィラメント噴出によりCMEが発生しています。太陽風はやや高速です。

担当 篠原

昨夜、14日20時半(世界時14日11時半)頃に、
太陽の中心部でフィラメント噴出が発生しました。
SDO衛星AIA304の動画を掲載します。
暗い筋状に見えていたダークフィラメントが、
右下へ向かって勢い良く飛び出しています。

この噴出はCME(コロナ質量放出)となって、
SOHO衛星LASCO C2、C3のコロナグラフで観測されています。
フィラメントの噴出の方向と同じく、
右下を中心に太陽を丸く囲むようにコロナのガスが広がっています。

発生地点が太陽の中心に近いので、
飛び出したガスは地球へも向かっていると思われます。
到来まで2〜3日程度と考えると、
明日、16日の夜から17日にかけてではないでしょうか。
(日付の記述に誤りがありました。訂正しています。)

現在、コロナホールが太陽の中心付近にあり、
ここから噴き出している高速太陽風に重なる形で到来しそうです。
磁場の強まりが到来して南向きに大きく変化すると、
速度の高まりと重なって、磁気圏活動が激しくなる可能性があります。
注目してください。

また、太陽のあちこちでCクラスの小規模フレアが発生しています。
最大のフレアは、
3079黒点群で、昨夜、14日23時(世界時14日14時)に発生したC5.3で、
その他は、C1〜2の小さい規模が10回ほど、
3076、3078、3079、3081群と、
あちこちの黒点群で発生しています。

黒点としては、東側(左側)の3081群が少し大きくなっています。
SDO衛星による拡大写真を掲載します。
この後、どの様に変化するでしょうか。


太陽風は、速度の低下は小さく、
480〜490km/秒とやや高速の状態で推移しています。
磁場強度は、5〜6nTと平均的な状態です。

SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、
">" の形をしたコロナホールが太陽の中心線を越えています。
このまま、この領域の影響に繋がっていくのでしょうか。

磁場の南北成分は、
昨日のフレア以降北寄りの傾向になっています。
このため、磁気圏の活動は穏やかになり、
AE指数は変化が見られない状態です。


放射線帯の高エネルギー電子は、少し減少して、
今日は1万の線を割っています。



太陽の中心部で発生したフィラメント噴出。SDO衛星AIA304。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を囲むように広がるCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


3081黒点群の拡大写真。SDO衛星。
(c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子 ( 2 MeV 以上 ) の変化
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。