宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2022/ 3/29 13:03 更新 2975黒点群でM4.0などMクラスフレアの発生が続いています。 担当 篠原 昨夜から太陽中心部の2975黒点群の活動が活発になり、 28日20時(世界時28日11時)の4.4の中規模フレアを先頭に、 今日の昼にかけて、C9.8、M1.0、M1.0、M1.1、M2.2、M1.1など M1前後のフレアの発生が続いています。 SDO衛星AIA131による動画を掲載します。 M4の規模に達するフレアの発生は、 1月20日のM5.5以来で、およそ2か月ぶりです。 最初のM4.0と29日4時(世界時28日19時)のM1.0フレアに伴って、 CME(コロナ質量放出)が飛び出しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を2枚目に掲載します。 太陽の中心付近で発生しているので、 太陽を丸く囲むように飛び出すハロー型のCMEになっています。 地球直撃間違いなしの噴出です。 太陽を左斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星COR2では、 CMEは太陽の右に向かって飛び出しています。 地球はこの方向にあります。 コロナのガスが飛び出す様子は、この動画の方が良く分かります。 NOAA/SWPCの太陽風予報では、 まだ最初のCMEに関する計算だけですが、 明後日、31日12時(世界時31日3時)頃に 太陽風の乱れが地球に到来すると考えています(5枚目に掲載しています)。 実際には、これを追いかけるように2つめのCMEが噴出していて、 地球に到来する乱れはより大きいものとなりそうです。 オーロラや磁気嵐など磁気圏活動の強まりに注目して下さい。 2975黒点群(4枚目に拡大写真を掲載しています)は、 この後どの様な活動をするでしょうか。 また、南東(左下)の2978黒点群でも Cクラスの小規模フレアが発生しています。 こちらにも注目して下さい。 太陽風は、昨夜遅くに速度が500km/秒を割り、 現在は420km/秒と平均的な速さに戻っています。 磁場強度は4nT前後と平均的な状態です。 コロナホールによる速度の高まりは、 1日半ほどで終わっています。 磁場の南北成分は、0nT付近から北寄りの傾向になっています。 このため、昨日のニュース以降は磁気圏は穏やかになり、 AE指数は特に変化のない状態です。 SDO衛星AIA193では、 太陽の南東側(左下)に小さいコロナホールが見えています。 今後の注目は、昨夜のCMEによる太陽風の乱れの到来でしょう。 M4.0のフレアにより、 加速されて高エネルギーになった陽子が太陽から到来しています。 GOES衛星によるグラフを最後に掲載します。 この影響はSOHO衛星のLASCO C2、C3にも現れていて、 画面のあちこちに発生する白いノイズが フレアの後に増加しています (写真の時間の関係で赤のC2の方が変化が分かりやすいです)。 雪が舞っている様に見えることから、 snowstorm (吹雪)と呼ばれることがあります。 今回の現象では、雪はまだ小降りの様です。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) M4.0、M1.0フレアに伴って発生したハロー型のCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星COR2によるCME。地球は右側にある。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) Mフレアを起こしている2975黒点群の拡大写真。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース CMEによる太陽風の乱れは、31日12時(世界時31日3時)頃に到来する可能性があります。 (c) NOAA/SWPC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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