宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2011/ 9/18 16:48 更新 太陽風磁場が大きく南を向き、オーロラが活発化しました。現在は静かになっています。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、昨日のニュースの直後、 17日16時(世界時17日7時)から、 強まっていた太陽風磁場が大きく南を向くようになりました。 太陽風の擾乱の全体を紹介するため、下に3日幅のACEのグラフを掲載します。 南向きの磁場は、最大-10nTまで振れています。 強い南向きは、途中、短時間の北への振れもありましたが、 18日2時(世界時17日17時)まで続きました。 この間、太陽風の速度は500km/秒前後に高まっていて、 AE指数で500〜1000nT(瞬間的な最大値は1300nT)の大規模な変動が 半日にわたって続きました。 この立ち上がりの頃のオーロラの写真が、 カナダ・イエローナイフの大塚氏より届きました。 1枚目に掲載しています。 世界時17日9時頃の写真で、この時間から急にオーロラが強まったそうです。 激しさはなかったものの、長い時間オーロラが続いたそうで、 その見え方は、現地が朝の3時頃だったということも関係しているのでしょう。 太陽風磁場の南北成分は、この後しばらく0nT付近に留まり、 18日6時(世界時17日21時)からは強い北向きに切り替わっています。 この影響もまたはっきりしていて、AE指数はこれ以降全く変動していません。 現在の太陽風の速度は450km/秒、磁場強度は5nTと、 太陽風の乱れは終わりに近付いています。 明日には通常の状態に戻っているでしょう。 今回の擾乱では、Dst指数(京都大学WDC)も大きく変化していて、磁気嵐が発生しています。 最初の磁気圏圧縮による増加を考慮した変化の幅としては、 100nTの下がり幅になっています。 (グラフとしては、-75nTまで下がっています) 放射線帯の高エネルギー電子は、今回の乱れの影響で、 大きく下がっています。 この後、再度増加するかどうか、明日の変化に注目してください。 太陽は、急に静かになり、昨日のニュース以降は、 C1の小さな小規模フレアが4回ほど記録されている程度です。 大きな黒点群は残っているので、今後も活動の高まりには注意が必要です。 YOSHI OTSUKA氏により、カナダ・イエローナイフで撮影されたオーロラ。 (c) YOSHI OTSUKA ACE衛星による3日幅の太陽風の変化。各グラフは下の1日幅の図と同じです。 (c) NOAA/SWPC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |