宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2011/ 6/ 7 10:42 更新 太陽風は平均的な速度になり、磁気圏活動も穏やかです。 担当 篠原 太陽風の速度はゆっくり下がって、400km/秒と平均的な値に落ち着いています。 ACEのグラフでは、上から下まで大きく下がったように見えますが、 数字としては、460km/秒から400km/秒に下がっただけの小幅の変化です。 27日周期の図の緑色のグラフを見ると、 ゆっくりとした変化だということが分かります。 磁場強度も、4nTから3nTと弱まっています。 太陽風は穏やかな風になっています。 磁気圏も概ね静穏で、AE指数は小規模の変化が時々発生している程度です。 太陽風は、基本的にはこのまま穏やかに推移するでしょう。 明日か明後日くらいに、昨日お知らせしたCMEの影響がやって来るかもしれません。 一時的な磁場強度の高まりと、それによる磁気圏活動の活発化が考えられます。 一方、現在の太陽には目立ったコロナホールは見られません(SDO衛星AIA193)。 前周期には中心付近に小さなコロナホールがあったのですが、現在ははっきりせず、 しばらく穏やかな太陽風が続きそうです。 太陽では、Bクラスの小さなフレアが頻発しています。 北西(右上)の1228黒点群が活動を強めているようです。 しかし、黒点の規模は小さく、 現状では特に大きな活動にはならないだろうと思います。 全体としては、5月の下旬から始まった太陽活動の高まりも一段落の印象です。 放射線帯の高エネルギー電子は、低いままで推移しています。 次の擾乱が来るまでは、この状態が続くでしょう。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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