宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:08)
今日、C4.1の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 2 01:49 C4.1
01:10 C2.9
6/ 1 11:30 C2.6
5/31 14:33 C1.7
13:34 C1.9

黒点  6/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
1225 1 α ---
1226 15 β C4
1227 7 βγ C2
1228 6 β C3
1229 5 β ---
1230 2 β ---
1231 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:06 490 -1.7
-2 h 493 -2.6
-4 h 507 -2.3
-6 h 504 -0.3
-8 h 514 -2.7
-10 h 536 -0.1
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
6/ 2 0.4 1x10^4
6/ 1 0.5 9x10^3
5/31 0.5 2x10^4
5/30 0.4 2x10^4
5/29 0.3 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 5/28 16:59 太陽風が500km/秒の高速風になりました。太陽でCクラスのフレアが頻発しています。
2011/ 5/29 08:30 M1.2の中規模フレアが発生しました。太陽風磁場の強い南向きにより、激しいオーロラ活動が発生しています。
2011/ 5/30 11:32 中小規模のフレアが続いています。高速風は750km/秒を超え、活発なオーロラ活動を起こしています。
2011/ 5/31 11:44 太陽風の速度は500km/秒台に下がってきました。太陽のフレア活動は弱まっています。
2011/ 6/ 1 13:22 600km/秒近い高速の太陽風が続いています。オーロラの活動も活発です。
最新のニュース

2011/ 6/ 2 12:08 更新
C4のフレアが発生し、CMEが地球方向に噴き出しています。高速太陽風は終わりつつあります。

担当 篠原

2日2時(世界時1日17時)に、太陽の南半球側の1226黒点群でC4.1の小規模フレアが発生し、
それに続いてCME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。
それぞれの様子を動画で紹介します。

フレアは太陽の中心線付近で発生しているため、
CMEは地球へ向かって噴き出していることになります。
SOHO LASCO C3の写真(青)では、ガスがとても淡くて見にくいですが、
太陽の左側を包むように広がって行く様子が見えます。
また、STEREO Ahead COR2(赤)では、地球は写真の左側にあります。
そちらへ向かって、激しくCMEが噴出する様子が見えます。

フレアの規模が小さいことから、CMEの速度はあまり高くないでしょう。
3〜4日後の6月5〜6日頃に地球に到達するのではないかと思います。
太陽風の磁場強度が強まって、大きく南を向くなどすると、
強い磁気圏の擾乱が発生します。


その他は、目立ったフレア活動はありませんが、
北半球の東側に新しい黒点がいくつも現れています。
今後の発達に注意してください。


太陽風は、ゆっくりと速度が低下し、500km/秒を割りつつあるところです。
高速風は一旦終わりつつあります。

磁気圏のオーロラ活動は、500nT前後の中小規模の活動が続いています。
太陽風の速度が下がる傾向にあるので、
こちらの変動も次第に小さくなって行くでしょう。


太陽風の速度は、もうしばらく低下が続きそうですが、
明日になると次のコロナホール(SDO AIA193の右上のコロナホール)
の影響が及び始めるかもしれません。
再び500km/秒に上がり、高速風になる可能性があります。

その後は、今日のCMEの影響も考慮する必要があるでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、今日もぎりぎりで10,000に達しました。
太陽風が落ち着いてきたので、当面、減少はゆっくりになります。



SDO衛星のAIA193カメラによる、C4フレアの様子。
(c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


C4フレアに続いて発生したCME。SOHO LASCO C3とSTEREO Ahead COR2による。
(c) SOHO (ESA & NASA)、STEREO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。